通院治療センター


広島市立北部医療センター安佐市民病院では、安心してがんの治療が受けられる通院治療センターが新設されました。

患者さんの立場に立った機能集約・専用駐車場・宿泊施設

通院治療センターでは、受付・採血・検査・診察・治療・がん相談・支払いが通院治療センター内で完結できるシステムにすることで、治療を受けられる患者さんの負担を軽減できるように配慮しています。

さらに病院の東側に通院治療センターの患者さん専用の患者駐車場と入口を用意しており、お待ちいただく際は通院治療センター内の待合サロンで過ごしていただくことも可能です。

また病院に隣接する宿泊施設を完備しており、通院での治療を支援します。

診断治療部門の充実

腫瘍内科、放射線治療科、がんゲノム診療科、緩和ケア内科の外来は通院治療センターの中にあります。薬物療法センターや高精度放射線治療室のすぐの隣にあるため、きめ細かい診察や体調に変化があった時の対応などが可能です。

薬物療法センターでは治療ベッド数を従来の15から18ベッドに増やし、より多くの患者さんの治療に対応します。専門知識を持ったスタッフによる問診や治療中の副作用の確認を行うことで、安心して薬物治療を受けていただけます。

放射線治療部門では新たに高精度放射線治療システムを導入し、最先端の放射線治療を提供します。また就労支援枠(時間外治療枠)を開設する予定で、お仕事を続けながら放射線治療を受けられる患者さんをサポートします。

外来化学療法件数の推移

がんゲノム医療の推進

わが国では2019年6月よりがんゲノム医療が保険収載され、当院でも2020年4月よりがんゲノム診療科を立ち上げて、がんゲノム医療を推進しています。これまで実施したがん遺伝子パネル検査の件数は県内トップ3の実績があり、引き続き通院治療センター内で専門医・専門スタッフによる推奨治療の提示やカウンセリングを行います。

薬剤師外来の設置

通院治療センター内に薬剤師外来を設置し、薬剤師から抗がん剤の投与スケジュールや副作用の対策、日常生活での注意点などについて説明させていただきます。また、地域の薬局の薬剤師と連携して、より安全に治療を続けていただける様にします。

患者サポートの充実

治療中の患者さんが気軽に相談できるよう、通院治療センター内にがん相談室を設置します。がん相談支援スタッフと緩和ケアチームが連携して患者さんとご家族の支援を行い、治療をサポートします。

また、がん情報の収集・発信や病院間の連携などを担う事務局もセンター内に設置し、地域がん拠点病院としての機能を充実させました。