放射線治療科

ご挨拶

「地域がん診療連携拠点病院」として、より「質の高い放射線治療」を、より多く方へ

  • 放射線治療とは、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法と並ぶがん治療の3本柱といわれており、放射線の細胞分裂を止める作用を利用した"がんを切らずに治す"治療です。
  • 当科では、地域医療のニーズに基づいた放射線治療を提供するため放射線腫瘍医・放射線治療専門診療放射線技師や看護師・医学物理士など多くの専門のスタッフが、チームとなって患者さんを全面的にサポートいたします。
  • 現在、新型コロナウイルス感染防止に最大限努めながら、診療を行っており患者の皆様には安心して放射線治療を受けて頂く体制を整えております。
  • 当科での治療をご希望の方は医療連携室にご相談ください。
放射線治療科主任部長 桐生 浩司

診療科の特徴

放射線治療科は放射線治療を専門とする診療科です。放射線治療は外科療法と同等に有効な治療法で、高齢方や合併症をお持ちの患者様に対しても適用できるやさしい治療法です。また、がん性疼痛をはじめとした様々な疼痛緩和の有効な治療方法として用いられています。

当科では、 SIMENS社製 放射線治療装置、放射線治療計画専用CTを導入し、"地域に根ざした放射線治療を提供する"を合い言葉に、中心部の病院まで足を運ぶことなく、抗がん剤と放射線を併用する"化学放射線治療"の他、ピンポイントにがんを治療する"強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy:IMRT)"、"体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiotherapy:SBRT)"といった高精度放射線治療を積極的に行っています。また、乳がんの再発予防のための術後照射においては、寡分割照射(かぶんかつしょうしゃ)を積極的に取り入れています。

放射線治療計画専用CT
(SIMENS社製 SOMATOM Definition AS Open RT Pro editio)
放射線治療装置(SIMENS社製 ONCOR Impression Plus)

寡分割照射(かぶんかつしょうしゃ)

乳房温存療法では術後放射線治療が必須となり、従来は通常分割照射として1回2Gy(グレイ/日で、25回の照射を行うのが標準的です。この場合は治療期間として約5週間を要すこととなります。患者さんによっては、仕事、育児などにも支障をきたすこととなります。

また遠方の方には通院等の環境要因に大きく影響されます。

診療報酬改訂に伴い1回2.66グレイと線量を増加させて、治療回数を少なくし、16回の照射で終わる寡分割照射(かぶんかつしょうしゃ)が認められました。

これにより治療期間は約3週間となり、通常治療に比べ、約10日程度の短縮が可能となりました。

また、従来の治療と比べて、期待される治療効果と副作用に違いはないとされています。

当科では、この寡分割照射を積極的に採用して治療を行っております。

ご質問等ありましたら、放射線治療科 桐生もしくはスタッフまで、ご遠慮なくお尋ねください。

放射線治療機器・品質管理・安全管理について

放射線治療機器は、飛行機と同様にいつもベストな状態で作動することが求められます。そのため当院では、放射線治療機器や放射線治療計画装置の品質管理を担当する医学物理士、放射線治療品質管理士がいます。

また、放射線治療品質管理委員会を設置し、定期的に外部委員を交え治療機器精度に関する検討を行っています。

治療継続中の患者様についても最適な治療をもとめ担当している放射線治療専門医師、看護師、放射線治療専門放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士で重要と思われる事項を検討しています。

当院の放射線治療装置は、"財団法人医用原子力技術研究振興財団"という"第三者機関による評価(合格)"及び"一年に一度の調整(校正)"を受け、高い精度での治療が可能なことが証明されています。

第三者機関による調整(校正) 実施証明書
第三者機関による評価 合格証明書

日本放射線腫瘍学会認定施設(Board Certified. Institution of the Japanese Society for Radiation Oncology)

当科は、公益社団法人日本放射線腫瘍学会(JASTRO Japanese Society for Radiation Oncology:JASTRO)が定める「安全かつ高精度の放射線治療を推進することを目的とした施設基準」を満たし施設審査に合格した、日本放射線腫瘍学会認定施設として認定されています。

公益社団法人日本放射線腫瘍学会 認定施設証明書

新型コロナウイルス感染防止の取り組み

  • 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、治療が必要不可欠である患者様におかれましては、大変ご不安な日々をお過ごしかと思います。
  • このような状況のなか、安心して皆様に放射線治療を受けていただけるよう、感染予防対策として、下記の取り組みを実施しております。
  • また、外来と入院患者の治療時間を分けており、治療時間のご希望が叶わない状況が続いております。
  • ご理解の程よろしくお願いいたします。

① 放射線治療室での対策

  • 患者様毎に治療機器、寝台、手すり、ロッカーなどを消毒
  • 定期的なドア開放による換気
  • 可能な限りの距離確保

② 治療時の対策

  • 来院時の体温
  • 体調のご確認
  • 医師、技師・看護師の体温・体調確認、マスク着用の徹底
  • 機器、固定具などの計画・治療毎の消毒

患者様へのメッセージ

近年、放射線治療技術の進歩により、飛躍的に高精度な放射線治療が可能となりました。さまざまな疾患が放射線治療の適用となり、治療成績向上への貢献が期待されています。

当院でも、積極的に新しい放射線治療技術に取り組んでいます。また、専門のスタッフがわかりやすく説明しますので、ご心配事などがありましたらご遠慮なくお尋ねください。