がんゲノム診療科

ご挨拶

「がん遺伝子パネル検査」が保険適応になり、本邦でも「がんゲノム医療」が保険で受けられる時代になりました。

「がん」は様々な遺伝子の異常が積み重なることで発症し、その遺伝子の異常は患者さんごとに異なることが近年の研究により判ってきました。がん遺伝子を網羅的に調べ、一人一人に最も適した抗がん薬の情報を提供するのが、「がん遺伝子パネル検査」による「がんゲノム医療」です。現段階では「がん遺伝子パネル検査」により治療法がみつかる患者さんは約1割と多くないのが現状ですが、全ゲノム解析や薬剤開発の促進によりさらなる進化が期待されます。

一方で、数%の患者さんに「遺伝性のがん」の遺伝子がみつかる場合があり、遺伝子診療部門へのスムーズな連携対応が求められます。

当院は2019年4月1日に「がんゲノム医療連携病院」に指定され、「がんゲノム医療中核拠点病院」である岡山大学病院、「がんゲノム医療拠点病院」である広島大学病院と連携しながら「がん遺伝子パネル検査」を運用してきました。

がんゲノム医療コーディネーターとともに、究極の個別化医療を安全・迅速に提供いたします。

(がんゲノム診療科 副部長 山北伊知子)

エキスパートパネル風景(広島大学病院とのWeb形式での専門科会議)
多職種でがん遺伝子パネル検査結果の検討を行っています。

お願い

がんゲノム医療外来受診に際しては、現在治療を受けておられる医療機関の主治医の先生からの紹介状が必要になります。患者さんががんゲノム医療の対象となるかどうかなど、ご不明な点がございましたら、「がん相談支援センター」にお電話ください。

※「がんゲノム医療外来」を御検討の患者さん、主治医の先生方は下記のリンク先をご覧ください。

がんゲノム医療外来