令和6年度 広島市立北部医療センター安佐市民病院 病院指標
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
- リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
- 血液培養2セット実施率
- 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
- 転倒・転落発生率
- 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
- d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
- 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
- 身体的拘束の実施率
病院指標
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 448 | 206 | 336 | 436 | 750 | 1,264 | 2,104 | 4,722 | 3,521 | 887 |
指標の定義
入院時の年齢より、当院の一般病棟の年齢階級別患者数を表示しています。
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広島市立北部医療センター安佐市民病院は、広島県北西部地域を中心とする地域の基幹病院です。がん診療・救急診療をはじめ、高度で専門的な医療を提供しています。
当院を受診される患者さんのうち、70歳以上の方が約60%を占めており、地域の高齢化に伴い、複数の疾患を抱える方や在宅医療・介護と連携した医療の必要性が年々高まっています。
当院では、高齢の患者さんにやさしい「体への負担が少ない治療」を積極的に行っており、安心して受診いただけます。また、治療終了後に「自宅に直接帰るのは少し不安...」という方には、地域の医療機関や介護施設と連携し、切れ目のない支援体制を整えています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科・総合診療科 | 循環器内科 | 消化器内科 | 内分泌・糖尿病内科 | 呼吸器内科 | 血液内科 | 脳神経内科 | 外科 | 整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター | 脳神経外科・脳血管内治療科 | 心臓血管外科 | 小児科 | 産婦人科 | 皮膚科 | 泌尿器科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 眼科 | 放射線治療科 | 救急科
内科・総合診療科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 80 | 12.01 | 20.78 | 47.50% | 83.60 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 80 | 9.93 | 13.66 | 31.25% | 75.62 | |
| 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 58 | 10.16 | 16.40 | 24.14% | 82.71 | |
| 050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 35 | 10.54 | 17.33 | 14.29% | 86.17 | |
| 180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 21 | 13.29 | 20.06 | 28.57% | 78.14 |
指標の定義
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類について、診療科別に上位5位までを表示しています。
(短期滞在手術症例や出来高症例など、DPCコードのない症例は集計から除外しています。)
コメント
当科では子どもから高齢者が住み慣れた場所で安心した生活ができるようチーム全体で取り組んでいます。
救急の窓口としてあらゆる疾患を診断初療することはもちろん、高齢者で 頻度が高く重症化しやすい肺炎、敗血症、尿路系感染症、皮膚軟部組織感染症、心不全合併例などの呼吸循環管理を総合的に行い、適宜専門科とも相談しながら医療を提供しています。
また入院後は医師のみでなく多職種(看護師、薬剤師、理学療法士、言語療法士、検査技師、メディカルソーシャルワーカー他)チームで展開し、退院後のご本人・ご家族が満足できる療養生活につなげられるよう心がけています。
循環器内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 195 | 2.69 | 4.18 | 0.51% | 72.71 | |
| 050070xx03x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 169 | 3.08 | 4.47 |
0.00% |
70.65 | 経皮的高周波カテーテル心筋焼灼術 |
| 050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 131 | 10.62 | 17.33 | 28.24% | 83.37 | |
| 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 93 | 7.87 | 9.59 | 5.38% | 80.00 | |
| 050030xx03000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 82 | 8.50 | 11.37 | 4.88% | 71.51 |
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北部医療センター安佐市民病院循環器内科は主に広島市北部(安佐南区、安佐北区)、広島県北西部(安芸高田市、安芸太田市、山県郡、佐伯郡、三次市、庄原市)、島根県山間部(島根県邑智郡)の総合病院および診療所、救急隊と24時間365日の診療提携を行っており、ホットラインを通じての緊急受け入れ体制が整っています。
年間150例以上の急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)患者さんを受け入れており、心臓血管外科医が常駐しているため、カテーテルによる合併症や、カテーテルでは治療できない場合のサポートも万全です。
さらに各種不整脈疾患、特に心房細動に対するカテーテルアブレーション治療、脚ブロックを伴う心不全、洞不全症候群、房室ブロックあるいは致死的不整脈に対する植え込み型不整脈デバイス(ペースメーカー・植え込み型除細動器・両心室ペースメーカー)治療や、大動脈瘤・解離に対する大動脈ステントグラフト内挿術も行っています。
令和6年度からは新たに弁膜症(大動脈弁狭窄症)のカテーテル治療である、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVIもしくはTAVRといいます)を開始し、既に60例以上の手術を実施しました。重症心不全患者の補助循環用ポンプカテーテルであるインペラも導入しています。
また広島県内では最も多数の心不全入院治療を行っており、新規治療薬の適切な導入、多職種(看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、検査技師、メディカルソーシャルワーカーほか)による包括的な介入、介護関連分野との密接な連携を行っています。中国地方に4つしかない植込み型補助人工心臓管理施設です。
消化器内科・内視鏡内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 571 | 2.04 | 2.57 | 0.35% | 70.15 | 大腸ポリープ切除術(大腸EMR) |
| 060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 241 | 7.19 | 8.88 | 12.03% | 77.75 | |
| 060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 185 | 7.22 | 7.45 | 0.00% | 75.52 | 内視鏡的胃粘膜下層剥離術(胃ESD) |
| 060035xx03xxxx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 125 | 6.11 | 6.39 | 0.00% | 69.15 | 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD・当日治療) 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD・前日治療) |
| 060140xx97x0xx | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし | 81 | 7.26 | 10.9 | 11.11% | 73.94 |
コメント
当科は消化管・肝臓・胆膵の3つのグループが連携をとりながら、消化器がんに対する専門的かつ最新の治療から消化管出血・胆管炎・急性肝障害などの急性期疾患に対する緊急治療まで幅広く行っています。
消化管グループは、早期胃がん・大腸がんに対する低侵襲治療である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を多く行い、全国レベルの治療実績があります。また、がん化の予防もしくは早期がんの治療としての大腸ポリープに対する粘膜切除術は日帰り治療も行って行っており入院外来併せて年間1500件程度行っております。
胆膵グループは、特に高齢者において放置すれば重篤化する総胆管結石や胆管炎などに対する乳頭切開術や胆道ステント挿入術など緊急内視鏡的ドレナージ術を24時間・365日体制で行っています。
肝臓グループは食道静脈瘤破裂に対する内視鏡治療など肝硬変症の合併症に対する緊急処置や肝臓がんに対する肝動脈化学塞栓療法を含めた集学的治療を他科と連携をとりながら積極的に行っています。
当科の治療実績はひとりひとりの患者様への「最善の治療」を患者様と一緒に模索した結果であり、引き続き、安心して治療を受けていただければと思います。
内分泌・糖尿病内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり | 84 | 11.50 | 13.77 | 9.52% | 73.01 | |
| 100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 21 | 10.76 | 13.07 | 14.29% | 59.10 | |
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 12 | 10.25 | 20.78 | 58.33% | 85.17 | |
| 10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | 12 | 8.92 | 10.46 | 8.33% | 65.67 | |
| 100180xx99000x | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 4.80 | 5.35 | 0.00% | 66.00 |
コメント
・CGMを用いたインスリンポンプによるSAP療法、パッチ式インスリンポンプも使用可能、非連動式リアルタイムCGM(リブレ2、デクスコムG7)など最新の医療機器は使用可能です。
・糖尿病チーム(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、歯科衛生士、管理栄養士、臨床心理士)による患者さんにあわせた治療の提案と支援を行っています。
・周術期血糖コントロール、糖尿病教育入院も実施しています。
・かかりつけ医との糖尿病地域連携パスなど外来での治療の多様性があります。
・日本糖尿病学会認定教育施設です。
・バセドウ病に対するアイソトープ治療が可能な施設(県内では4医療機関のみ施行可能)です。
・糖尿病の急性期合併症に対応することが可能です。
・内分泌疾患のクリーゼに対応可能です。
呼吸器内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 156 | 2.33 | 3.03 | 0.00% | 73.73 | 気管支鏡検査(フェンタニルあり) |
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 71 | 11.62 | 20.78 | 49.30% | 82.58 | |
| 040110xxxx10xx | 間質性肺炎 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 54 | 6.80 | 10.66 | 1.85% | 72.15 | |
| 040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 47 | 5.30 | 8.16 | 0.00% | 72.47 | |
| 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 40 | 12.03 | 16.40 | 17.50% | 81.62 |
コメント
肺癌症例が多く、超音波気管支鏡などを用いて診断しています。呼吸器外科、放射線治療科と定期的にカンファレンスを行い、治療法を検討しています。免疫療法や分子標的治療薬など、ガイドラインに基づいた最新の治療を積極的に取り入れております。
間質性肺炎については急性憎悪による緊急入院が多く、ステロイド治療を中心に行っております。また、最近は抗線維化薬の保険適応拡大により導入症例が増加しています。その他、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など多岐にわたる呼吸器疾患の診断と治療を行っております。
血液内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり | 31 | 5.48 | 8.65 | 0.00% | 75.94 | |
| 130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等25あり | 19 | 15.63 | 14.69 | 15.79% | 75.89 | |
| 130010xx99x5xx | 急性白血病 手術なし 手術・処置等25あり | 18 | 9.33 | 9.61 | 0.00% | 81.11 | |
| 130030xx99xbxx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Bあり | 18 | 10.28 | 12.23 | 5.56% | 78.11 | |
| 130030xx99x7xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等27あり | 17 | 8.00 | 12.54 | 0.00% | 76.47 |
脳神経内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 126 | 12.70 | 16.89 | 54.76% | 74.64 | |
| 010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 106 | 11.37 | 16.94 | 50.94% | 76.04 | |
| 010230xx99x30x | てんかん 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし | 33 | 12.21 | 12.42 | 39.39% | 71.55 | |
| 010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし | 25 | 4.76 | 6.31 | 0.00% | 73.32 | |
| 010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 25 | 7.76 | 6.89 | 8.00% | 64.24 |
外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040040xx02x0xx | 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし | 131 | 8.23 | 9.82 | 0.00% | 73.20 | 肺切除術 |
| 060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 102 | 11.64 | 14.81 | 8.82% | 74.44 | 結腸切除術 |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 101 | 3.20 | 4.54 | 0.00% | 73.47 | 鼠経・大腿ヘルニア摘出術 |
| 090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 82 | 7.65 | 9.77 | 0.00% | 67.89 | 乳房切除術 |
| 060335xx0200xx | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 78 | 5.98 | 7.05 | 10.26% | 72.05 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
コメント
外科では消化器外科・肝胆膵外科・呼吸器外科・乳腺外科の専門医資格を有する医師がそれぞれ治療を担当しており、手術症例数は県内有数です。
悪性腫瘍(がん)ではどの領域においても最新の治療を受けていただくことができ、外科手術はもちろんのこと化学療法や放射線療法、免疫療法を組み合わせた集学的治療も行っています。
また、当科は全国レベルの臨床試験グループ(JCOG)の参加施設に認定されており、新しい治療法を開発する治験にも協力しています。
さらに、低侵襲治療としての消化器・肝胆膵・呼吸器領域では、内視鏡外科手術をはじめ、ロボット支援下手術にも幅広く対応しております。
救急対応も数多く行っており、虫垂炎・胆嚢炎・汎発性腹膜炎などの炎症性疾患や腸閉塞など、緊急手術が必要な疾患にも24時間体制で対応し、年間 300件を越える緊急手術を行っています。
近隣地域の方々に安心していただけるよう、がん治療においても緊急を要する外科疾患にも迅速に対応できるようにしています。
整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 512 | 9.96 | 15.41 | 15.04% | 72.20 | 腰椎後方除圧術 |
| 070341xx020xxx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし | 199 | 10.92 | 19.40 | 23.12% | 69.40 | 頚椎後方除圧術 |
| 070350xx02xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 椎間板摘出術 後方摘出術 | 54 | 10.06 | 13.83 | 3.70% | 48.96 | |
| 070370xx01xxxx | 骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 | 39 | 10.79 | 19.51 | 30.77% | 81.36 | 経皮的椎体形成術 |
| 070180xx97xxxx | 脊椎変形 手術あり | 29 | 25.14 | 20.98 | 34.48% | 59.59 |
コメント
当院では顕微鏡視下脊椎脊髄手術を中心に診療を行っており、特に脊柱管狭窄症においては全国でも有数の手術症例数を行っております。比較的まれな疾患である脊髄腫瘍も数多く行っております。
手術用顕微鏡を使うことによって高齢患者さんであっても安全確実な手術を行うことが可能となっております。
脳神経外科・脳血管内治療科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 80 | 6.01 | 9.83 | 38.75% | 77.81 | |
| 010030xx991xxx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり | 69 | 2.43 | 2.86 | 0.00% | 68.87 | 脳血管撮影 |
| 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 66 | 7.64 | 18.68 | 86.36% | 71.85 | |
| 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 35 | 5.66 | 7.99 | 34.29% | 71.03 | |
| 010030xx02x0xx | 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし | 32 | 7.47 | 8.63 | 9.38% | 71.00 |
コメント
当院では、脳卒中の予防にも力を入れております。手術を検討した方がよいのか、内科的治療(内服での治療)で経過をみれるのか、一般には1泊2日間の入院で精密検査を行っています。
特に未破裂脳動脈瘤については、精密検査入院で治療の適否、難易度、戦略を検討し、皆様と共に外科的治療について相談、検討しています。未破裂脳動脈瘤に対する低侵襲治療である脳血管内治療の件数が多い施設となっています。おおむね1週間の入院です。
ご高齢の方が多い地区ですので、ちょっとした転倒による経過観察の入院が増えております。軽微な頭蓋内出血も見受けられることがあり、ふらつきなどの問題が無いことを確認し、おおむね1週間程度の入院で自宅退院を目標にしております。しかしながら、ふらつきや、転倒の原因がフレイルなどの筋力低下がもともとある患者さんは、リハビリテーション加療が必要になることがあります。3割程度の患者さんはリハビリテーション加療のために転院をお勧めしています。外傷後、数ヶ月後に頭蓋内に血液がたまってくる外傷性慢性硬膜下血腫に対する手術が多いです。
心臓血管外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | 75 | 2.00 | 2.66 | 0.00% | 71.21 | 下肢静脈瘤手術 |
| 050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり | 41 | 24.98 | 20.84 | 9.76% | 71.37 | |
| 110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 2.29 | 7.38 | 6.45% | 74.16 | |
| 050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 24 | 5.58 | 10.18 | 12.50% | 83.50 | |
| 050161xx9900xx | 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 16 | 15.88 | 16.32 | 12.50% | 76.75 |
コメント
下肢静脈瘤はレーザー治療を取り入れておりほぼ傷の出来ない治療が可能となったため、手術を受けられる患者様が増加しています。
弁膜症の手術においては、弁置換術、弁形成術、弁再建術など様々な術式を取り入れており、また体に負担の少ない小開胸による手術も取り入れています。経カテーテル的治療も循環器内科と連携して行っており様々な術式の中から患者様に最適な治療を選び受けていただいております。
透析患者の増加に伴い当院医療圏の透析用のシャント作成術、修復術を多く行っております。
近年動脈硬化を背景とした疾患が増加傾向で当院でも大動脈瘤の患者様が増えておりカテーテルによる治療(ステントグラフト治療)を積極的に行っております。
当院は麻酔科、救急救命科の協力のもと24時間体制で救急医療体制を整えており、緊急手術が必要な急性大動脈解離の患者様を広島市、県北部地域のみならず島根県からも受け入れています。
小児科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0400801199x0xx | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし | 55 | 5.58 | 5.61 | 0.00% | 5.09 | |
| 180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし | 38 | 5.61 | 8.02 | 2.63% | 2.24 | |
| 080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 手術・処置等1あり | 35 | 1.37 | 2.10 | 0.00% | 4.97 | 食物経口負荷試験 |
| 100250xx99x10x | 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし | 35 | 1.80 | 3.03 | 0.00% | 7.57 | 成長ホルモン分泌検査 |
| 140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 28 | 5.21 | 6.11 | 3.57% | 0.00 |
コメント
小児の感染症について基本的に全例入院対応可能です。気管支喘息、食物アレルギーは標準的な治療をしています。
新生児分野は、当院で出生した新生児のみの対応となっております。
これまで少なかった下垂体機能低下症を含む成長ホルモン分泌不全性低身長症の検査が増えております。
産婦人科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | 79 | 8.91 | 9.84 | 0.00% | 57.25 | 腟式子宮全摘術 |
| 12002xxx02xxxx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 | 70 | 3.00 | 2.92 | 0.00% | 39.24 | 子宮頚部円錐切除術 |
| 120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 70 | 8.21 | 9.40 | 0.00% | 32.36 | 選択的帝王切開術 |
| 120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 59 | 5.59 | 5.88 | 0.00% | 45.08 | 腟式子宮全摘術 |
| 120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 51 | 6.00 | 5.97 | 0.00% | 45.02 | 腹腔鏡下手術 |
コメント
子宮頸癌手術による排尿障害が退院延期の主因子となっていたため、今年から尿留置カテーテル抜去を2日早めました。このため、在院日数が短縮されました(R5年度:9.54日→R6年度:8.91日)。
また、帝王切開の入院日数を1日短縮したため、在院日数が9.16日(R5年度)から8.21日(R6年度)へ短縮されました。
皮膚科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 31 | 10.42 | 12.98 | 22.58% | 67.06 | |
| 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 19 | 5.53 | 6.92 | 0.00% | 79.42 | 皮膚腫瘍摘出術 |
| 070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1なし | 12 | 2.67 | 4.65 | 0.00% | 52.75 | |
| 080110xxxxx0xx | 水疱症 手術・処置等2なし | 12 | 17.00 | 28.94 | 50.00% | 79.17 | |
| 080007xx97xxxx | 皮膚の良性新生物 その他の手術あり | 10 | 4.80 | 5.54 | 0.00% | 60.70 |
コメント
壊死性筋膜炎、蜂窩織炎など緊急入院対応が最も多く、次いで悪性腫瘍、軟部腫瘍、水疱症、皮膚良性腫瘍がトップ5を占めています。高齢者の方が多い県北に位置し、悪性腫瘍や水疱症が占める割合が他医療機関よりも高いです。また高齢患者さんの入院比率は高いですが入院期間は全国平均よりも短くなっております。
泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 326 | 2.10 | 2.45 | 0.31% | 72.91 | 前立腺生検 |
| 110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 | 122 | 9.40 | 11.11 | 0.00% | 71.02 | |
| 110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 96 | 5.20 | 6.75 | 0.00% | 73.89 | 経尿道的腫瘍切除術 |
| 110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 71 | 5.13 | 6.81 | 0.00% | 75.59 | 経尿道的腫瘍切除術 |
| 110070xx03x20x | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 57 | 5.26 | 6.63 | 3.51% | 76.79 | 経尿道的腫瘍切除術 |
コメント
当科では日本泌尿器科学会において認定された泌尿器科専門医らによるプロフェッショナルな泌尿器外科の高度急性期医療を中心に行っています。
特に手術の低侵襲性を追求し、ほぼ全ての術式を負担の少ないロボット・腹腔鏡下手術で行い治療成績の向上とともに患者さんにやさしく満足していただける医療の両立を目指しています。当科のロボット・腹腔鏡下手術は泌尿器外科手術の経験を豊富に持ち日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会が認定したロボット支援下手術指導医および腹腔鏡技術認定医のもとで手術を行っています。
2024年度の総手術件数(前立腺生検をのぞく)は年間776件でした。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 109 | 6.55 | 7.35 | 0.00% | 21.21 | |
| 030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 72 | 5.10 | 5.84 | 0.00% | 59.04 | 内視鏡下鼻内副鼻腔手術 |
| 030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 54 | 4.98 | 5.63 | 0.00% | 47.33 | |
| 03001xxx99x3xx | 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり | 33 | 12.39 | 26.52 | 9.09% | 62.61 | |
| 100020xx010xxx | 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし | 32 | 7.12 | 7.90 | 0.00% | 57.12 |
コメント
当科では、広島市北部や西中国山地地域の耳鼻咽喉科の中核病院として、かかりつけの先生と協力しながら診療にあたっています。小児の滲出性中耳炎や扁桃炎を始め、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やのど(咽頭、喉頭など)の腫瘍、頸部(甲状腺、耳下腺など)の腫瘍の手術を含めた治療を行っています。腫瘍に対しては放射線治療医ともカンファレンスを行い、手術、放射線、抗がん剤による治療を選択して組み合わせて行います。より高度な治療が必要と考えられる場合には、広島大学病院や県立広島病院と連携をとりながら治療を行っています。また、入院治療が必要なめまいや突発性難聴、顔面神経麻痺、扁桃周囲腫瘍などの重症感染症にも対応しています。
眼科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 303 | 2.37 | 2.49 | 0.00% | 77.71 | 白内障手術 |
| 020220xx97xxx0 | 緑内障 その他の手術あり片眼 | 50 | 2.48 | 4.52 | 0.00% | 79.44 | 緑内障手術 |
| 020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 41 | 2.10 | 5.47 | 0.00% | 73.83 | |
| 020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 20 | 5.75 | 7.53 | 0.00% | 62.30 | 網膜剝離手術 |
| 020220xx01xxx0 | 緑内障 緑内障手術 濾過手術片眼 | 17 | 4.76 | 8.69 | 0.00% | 77.65 | 緑内障手術 |
コメント
当院医療圏は全国的にも高齢化率が高い地域であり、高齢に伴い出現する白内障に対する手術を多数行っており、入院手術にも日帰り手術にも対応しております。
手術件数は昨年よりやや減少しましたが、300件以上でした。
開業医さんでは対応困難な網膜剥離や黄斑前膜や黄斑円孔などの黄斑疾患に対する手術、緑内障手術も行っております。
緑内障手術 濾過手術や網膜剥離に対する硝子体手術の件数は昨年同等ですが、低侵襲緑内障手術が大幅に増加しています。
平均在院日数は全国平均と比較して、短くなっています。
放射線治療科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060010xx99x30x | 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし | 13 | 7.54 | 14.51 | 0.00% | 69.69 | |
| 040040xx9903xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり | - | - | - | - | - | |
| 060010xx97x30x | 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) その他の手術あり 手術・処置等23あり 定義副傷病なし | - | - | - | - | - |
コメント
当院放射線治療科は、積極的に食道癌・子宮頚癌・直腸癌・前立腺癌・乳癌・肺癌の化学放射線療法に取り組んでいます。
入院は食道癌(化学放射線療法)・子宮頚癌(根治照射;外部照射は当院で、術後照射は当院でIMRTをもちいて)が主です。
食道癌は外科治療、内視鏡治療と様々な治療方法がありますが、消化器内科、消化器外科と連携し、高齢者も含め進行度や患者様のご希望に合わせた治療もしています。
直腸癌は術前化学放射線療法(28回施行)、術前放射線療法(5回施行)に力を入れています。stageⅡまでなら肛門温存を目指しています。
子宮頚癌は、根治化学放射線療法;シスプラチン併用し外部照射は当院で腔内照射は広島大学病院で、術後照射はシスプラチン併用し当院でIMRTをもちいて施行しています。
前立腺癌は外来治療になりますが、根治・術後ともIMRTによる治療で行っています。
乳癌はリンパ節転移のない場合は寡分割照射を施行、肺癌はⅠ期なら定位照射も行っていますし、Ⅱ期以上では化学放射線療法で対応可能です。
当院は2022年5月に広島市立北部医療センター安佐市民病院として開院した際に、 kV Cone Beam CTが装着したVarian社製リニアックTrue Beam、IGRTシステムとしてBRAILAB製ExacTrac Dynamicが導入され、従来のX線画像誘導に体表面誘導を組み合わせることで、患者位置の照合と補正を行い高精度・スピーディーに患者ポジションを誘導する、さらに体表面誘導に熱分布による画像誘導を追加することで、患者様の体表面をピンポイントで監視することが可能です。また治療計画を散乱線も考慮したMonte Carlo法で計算できる治療計画装置を有しています。この方法を用いて積極的に高精度放射線治療も施行しております。
消化器外科、呼吸器内科、呼吸器外科、耳鼻科とも定期的にカンファレンスをもち、いずれの治療方法が患者様に適切か協議検討しています。医学物理士も3名と品質管理体制も県内でトップクラスといえます。看護師も2名配属され患者様のケアに携わっています。今後とも、県北のみならず、広島県の放射線治療をリードしていきたいと思います。
救急科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 34 | 2.71 | 3.58 | 11.76% | 40.82 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | - | - | - | |
| 160690xx01xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 | - | - | - | - | - |
コメント
当科は救急外来での業務を主としており、救急搬送された患者の初期診療を行っております。救急外来で初期診療、診断後に主診療科に連絡、その後治療、入院加療をを依頼しておりますが、薬物中毒、外傷(特に複数診療科にわたる外傷)に関しては中等症の場合、当科で引き継ぎ入院加療を行い、重症の場合は麻酔集中治療科を始めとし各科診療科と協力して入院での加療を行っております。
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | 195 | 20 | 19 | 34 | 22 | 16 | 1 | 8 |
| 大腸癌 | 65 | 66 | 94 | 64 | 15 | 24 | 2 | 9 |
| 乳癌 | 61 | 33 | 12 | - | - | 10 | 1 | 8 |
| 肺癌 | 143 | 57 | 86 | 110 | 15 | 104 | 1 | 8 |
| 肝癌 | 10 | 32 | 10 | 21 | - | 61 | 2 | 6 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
指標の定義
5大癌について初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数としています。患者数は延患者数としています。
コメント
当院は、2010年に地域がん診療連携拠点病院に指摘され、2019年には、がんゲノム医療連携病院に指定されました。がん登録件数は県内第3位を維持しています。2022年に病院が現在地に移転となり設備も充実され2024年まで堅調にがん診療実績が向上し続けています。5大癌では、胃癌、肺癌の登録が増加しました。大腸癌診療については、県内トップクラスです。外来化学療法の件数は、免疫チェックポイント阻害剤の適応拡大、抗体薬物複合体などの新薬の出現適応拡大で、2023年度の9176件から9931件と約800件増加し1万件近くに増加しています。当院は5大癌全領域の学会認定専門医とがん薬物療法専門医と臨床遺伝専門医が在籍し早期がんから進行がんまでの診療治療に積極的に取り組み県内トップレベルのがん診療を実施しています。再発や外科的切除が困難な患者については通院治療センター内で一括して抗がん剤治療、放射線治療、緩和ケア、緩和診療や自宅療養体制を整えるためのMSW介入をスピーディーに行っています。多領域に渡る治療が必要であったり希少がんの患者症例には関連医師、専門薬剤師、がん専門・緩和専門看護師など多職種で行うキャンサーボードで情報を共有し治療法を検討していますが、全国的に活躍されている東京科学大学、広島大学の腫瘍内科専門教授にもWEBで参加して頂いています。肉腫や原発不明がん、標準治療でも難治な症例には遺伝子パネル検査の実施を積極的に推進しています。患者さんの身体的精神的サポートも早い段階から緩和ケアチームが介入しています。このように病院全体では、がんの診断から治療(各種内視鏡検査治療、遺伝子パネル検査、手術、抗がん剤治療、放射線治療)、患者さんの精神的、肉体的負担の軽減まで全領域に渡って最良の医療を目指し実施しています。また、JCOG,WJOG、広島大学などの臨床試験、治験に積極的に参加しています。
| 患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 21 | 7.95 | 44.10 |
| 中等症 | 135 | 12.59 | 74.63 |
| 重症 | 53 | 12.79 | 81.08 |
| 超重症 | 17 | 13.29 | 85.71 |
| 不明 | - | - | - |
指標の定義
成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を表示しています。
入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が、どちらもJ13~J18$に限定しています。
コメント
市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた方に発症する肺炎です。重症度が上がる程、平均年齢が高くなることから高齢の方ほど重症化しやすい傾向といえます。肺炎の予防および重症化を防ぐ目的に、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンを高齢の方には接種するようお勧めをしています。
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 332 | 13.21 | 76.76 | 51.98% |
| その他 | 47 | 13.28 | 75.09 | 8.18% |
指標の定義
脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を、発症日から3日以内、その他に分類し表示しています。
最も医療資源を投入した傷病のICD10がI63$である症例を集計しています。
コメント
当院は主に広島市北部~広島県北部の幅広いエリアの脳血管障害治療を行う中核病院として、患者様の急性期治療に力を入れています。令和6年度は4.5時間以内の脳梗塞急性期治療、tPA治療を22例実施しました。
脳神経内科は、脳神経外科・脳血管内治療科と共同して脳梗塞超急性期の脳血管内治療に力を入れており、当院は2016年~2023年、8年連続で広島市内で最も多くの脳卒中入院患者を受け入れました(DPC厚生労働省統計)。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科・総合診療科 | 循環器内科 | 消化器内科 | 血液内科 | 外科 | 整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター | 脳神経外科・脳血管内治療科 | 心臓血管外科 | 産婦人科 | 皮膚科 | 泌尿器科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 眼科
内科・総合診療科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 15 | 3.67 | 12.87 | 17.07% | 71.60 | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 12 | 3.08 | 11.08 | 4.29% | 79.25 | |
| K637-2 | 経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
指標の定義
診療科別に手術件数の多い順に上位5術式について表示しています。
(手術は、主たる手術をカウントしています。)
(輸血関連(K920$)は除外しています。)
(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外しています。)
コメント
当科では子どもから高齢者が住み慣れた場所で安心した生活ができるようチーム全体で取り組んでいます。
救急の窓口としてあらゆる疾患を診断初療することはもちろん、高齢者で 頻度が高く重症化しやすい肺炎、敗血症、尿路系感染症、皮膚軟部組織感染症、心不全合併例などの呼吸循環管理を総合的に行い、適宜専門科とも相談しながら医療を提供しています。
また入院後は医師のみでなく多職種(看護師、薬剤師、理学療法士、言語療法士、検査技師、メディカルソーシャルワーカー他)チームで展開し、退院後のご本人・ご家族が満足できる療養生活につなげられるよう心がけています。
循環器内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 170 | 0.80 | 1.24 | 0.00% | 71.34 | 経皮的高周波カテーテル心筋焼灼術 |
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 127 | 0.88 | 1.55 | 1.57% | 73.16 | |
| K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 65 | 0.14 | 1.26 | 2.78% | 76.88 | |
| K5461 | 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの | 57 | 0.00 | 10.25 | 8.47% | 71.53 | 冠動脈形成術(経大腿動脈PTCA) 冠動脈形成術(経橈骨動脈TRI) |
| K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 55 | 0.51 | 1.20 | 1.79% | 71.95 | 冠動脈形成術(経大腿動脈PTCA) 冠動脈形成術(経橈骨動脈TRI) |
コメント
カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺を伴うもの):心房細動に対するカテーテル手術です。手術時間は入室から退室まで2時間程度であり、重篤な合併症もこれまでは生じておりません。発作性心房細動では基本的に全患者さんに手術適応評価を行います。持続性心房細動でも症状が強くQOLを損なわれている患者さん、血栓塞栓症リスクが高い患者さん、心不全を合併している患者さんなどに対して、短期入院によるカテーテル治療を行っています。
経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術:急性心筋梗塞および不安定狭心症の患者さんには365日24時間対応し、緊急での手術を行える体制を整えています。また労作性狭心症でご紹介いただいた患者さんには、外来受診時に心臓CT検査等を行って病変を精査し、十分にご説明したうえで短期入院による手術治療を行っています。
四肢の血管拡張術・血栓除去術:歩くと下肢痛で長く歩けない(間欠性跛行)患者さんや循環不全による足趾の壊疽(重症虚血肢)の患者さんのADLを改善することを目的に、治療方針を十分に検討し、治療内容をご理解いただいたうえで適切に行っています。
消化器内科・内視鏡内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 560 | 0.06 | 1.2 | 0.36% | 70.54 | |
| K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 176 | 1.05 | 5.28 | 0.00% | 75.48 | 内視鏡的胃粘膜下層剥離術(胃ESD) |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 159 | 0.56 | 7.88 | 9.47% | 80.51 | |
| K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 159 | 0.90 | 4.24 | 0.00% | 69.84 | 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD・当日治療) 内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD・前日治療) |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 119 | 0.76 | 6.07 | 12.86% | 75.50 |
コメント
当科は消化管・肝臓・胆膵の3つのグループが連携をとりながら、消化器がんに対する専門的かつ最新の治療から消化管出血・胆管炎・急性肝障害などの急性期疾患に対する緊急治療まで幅広く行っています。
消化管グループは、早期胃がん・大腸がんに対する低侵襲治療である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を多く行い、全国レベルの治療実績があります。また、がん化の予防もしくは早期がんの治療としての大腸ポリープに対する粘膜切除術は日帰り治療も行って行っており入院外来併せて年間1500件程度行っております。
胆膵グループは、特に高齢者において放置すれば重篤化する総胆管結石や胆管炎などに対する乳頭切開術や胆道ステント挿入術など緊急内視鏡的ドレナージ術を24時間・365日体制で行っています。
肝臓グループは食道静脈瘤破裂に対する内視鏡治療など肝硬変症の合併症に対する緊急処置や肝臓がんに対する肝動脈化学塞栓療法を含めた集学的治療を他科と連携をとりながら積極的に行っています。
当科の治療実績はひとりひとりの患者様への「最善の治療」を患者様と一緒に模索した結果であり、引き続き、安心して治療を受けていただければと思います。
血液内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置 | 50 | 4.06 | 17.10 | 10.81% | 74.14 | |
| K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 136 | 0.63 | 3.79 | 8.08% | 68.60 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
| K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 97 | 1.81 | 10.49 | 6.19% | 74.41 | 結腸切除術 |
| K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) | 64 | 1.09 | 6.19 | 0.00% | 73.03 | 肺切除術 |
| K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 51 | 0.98 | 1.08 | 1.96% | 69.71 | 鼠経・大腿ヘルニア修復術 |
| K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 49 | 0.92 | 1.17 | 0.00% | 77.45 | 鼠経・大腿ヘルニア修復術 |
コメント
外科(消化器外科・肝胆膵外科・呼吸器外科・乳腺外科)では悪性腫瘍(がん)に対する手術を中心に行っており、食道癌・胃癌・結腸直腸癌・肝癌・胆道癌・膵癌などの消化器癌や、肺癌・縦隔腫瘍などの呼吸器癌、乳癌などの乳腺疾患をそれぞれの専門医資格を持った医師が手術を担当しています。
また急性虫垂炎・急性胆嚢炎・腸閉塞・消化管穿孔(腹膜炎)などに対する緊急手術や、胆石症・気胸・鼡径ヘルニア手術などの良性疾患に対する手術も数多く行っています。
手術による身体への影響をできるだけ少なくするために、消化器・肝胆膵・呼吸器領域とも内視鏡外科手術手技(腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術)を積極的に取り入れています。
さらに最新の手術方法として、ロボット支援下内視鏡外科手術を食道癌・胃癌・結腸直腸癌・膵体尾部癌・肝癌・肺癌で開始しております。
外科各科では、手術方法ごとにクリニカルパスという治療予定表を作っており、手術前に患者さんにお渡しすることで、術後の経過がわかりやすいよう工夫しています。
手術内容によって術後の入院期間は異なりますが、できるだけ最短の期間で体力を回復し、早期に社会復帰ができるよう配慮しています。
整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 | 550 | 1.33 | 7.85 | 16.43% | 71.34 | 腰椎後方除圧術 頚椎後方除圧術 |
| K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除 | 187 | 1.50 | 8.94 | 25.53% | 72.14 | 腰椎後方除圧術 頚椎後方除圧術 |
| K1342 | 椎間板摘出術 後方摘出術 | 77 | 1.77 | 7.47 | 7.79% | 54.30 | |
| K142-4 | 経皮的椎体形成術 | 59 | 2.00 | 8.19 | 33.33% | 80.83 | 経皮的椎体形成術 |
| K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 | 43 | 4.02 | 17.58 | 60.00% | 71.07 | 腰椎後方除圧術 頚椎後方除圧術 |
コメント
当院では顕微鏡視下脊椎脊髄手術を中心に診療を行っており、特に脊柱管狭窄症においては全国でも有数の手術症例数を行っております。比較的まれな疾患である脊髄腫瘍も数多く行っております。
手術用顕微鏡を使うことによって高齢患者さんであっても安全な手術を行うことが可能となっております。
脳神経外科・脳血管内治療科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 77 | 0.51 | 5.14 | 35.37% | 77.87 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 |
| K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 40 | 0.82 | 12.7 | 41.46% | 72.47 | |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 38 | 0.18 | 9.08 | 78.05% | 79.21 | |
| K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 29 | 5.17 | 6.21 | 31.03% | 78.17 | 経皮的頚動脈ステント留置術 |
| K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 24 | 2.38 | 9.79 | 12.50% | 67.83 |
コメント
当院では脳血管内治療(カテーテル治療)を中心に低侵襲の治療を行っています。まだ脳出血や脳梗塞を起こしていない、無症状の患者さんに行う手術では、手術前日もしくは当日に入院していただき、約1週間の入院です。クモ膜下出血や脳梗塞のために緊急で来院された患者さんは、術後2週間程度の入院が必要です。脳卒中(くも膜下出血、脳梗塞、脳出血)を生じた場合の手術の後ではリハビリテーション加療を要する事があります。
頭部外傷後の慢性硬膜下血腫の局所麻酔の手術は、多くの患者さんが症状改善して一週間以内に自宅退院されています。脳腫瘍の手術では、低侵襲かつ安全な手術を行い、おおむね10日程度で退院されています。
心臓血管外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K6171 | 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 | 43 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 73.56 | 下肢静脈瘤手術 |
| K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 32 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 68.06 | |
| K5551 | 弁置換術 1弁のもの | 26 | 1.54 | 25.08 | 19.23% | 71.88 | |
| K5612ロ | ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 | 22 | 1.18 | 4.77 | 17.39% | 83.05 | 腹部ステント内挿術(EVAR) |
| K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの |
21 |
0.10 | 1.19 | 8.33% | 75.95 |
コメント
下肢静脈瘤はレーザー治療と静脈瘤の摘除術を行っておりほぼ傷の出来ない治療が可能となったため手術を受けられる患者様が増加しています。
弁膜症の手術においては弁置換術、弁形成術、弁再建術など様々な術式を取り入れていますが、近年最も症例の多い大動脈弁狭窄症の患者様に経カテーテル弁置換術が安定して行われており、比較的若年の患者様でも初回手術で弁置換術を行い2回目の手術をカテーテルで行うことが可能となったため弁置換術が増加しています。
近年動脈硬化を背景とした疾患が増加傾向で当院でも高齢の大動脈瘤の患者様が増えておりカテーテルによるステントグラフト治療が増加しております。またカテーテルによる治療(ステントグラフト治療)に加え血管塞栓術を行うことで遠隔成績が良好となったため比較的若年の患者様でもカテーテル治療を積極的に行っているため症例が増加しております。
安定した透析加療が施行でき透析患者でも長期生存が可能となっているため透析用シャント血管の手術は多くなっております。
産婦人科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 86 | 1.00 | 4.28 | 0.00% | 50.47 | 膣式子宮全摘術 |
| K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 67 | 1.00 | 4.06 | 0.00% | 45.12 | 腹腔鏡下手術 |
| K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 65 | 1.95 | 5.92 | 0.00% | 32.60 | 選択的帝王切開術 |
| K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 55 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 39.65 | 子宮頚部円錐切除術 |
| K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 42 | 1.55 | 6.12 | 0.00% | 32.33 | 緊急帝王切開術 |
皮膚科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | 21 | 0.33 | 4.10 | 4.76% | 80.05 | 皮膚腫瘍摘出術 |
| K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満 | 10 | 0.30 | 1.00 | 0.00% | 64.10 | 皮膚腫瘍摘出術 |
| K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | - | - | - | - | - |
泌尿器科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 231 | 1.43 | 2.79 | 1.30% | 75.40 | 経尿道的腫瘍切除術 |
| K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 121 | 1.26 | 7.12 | 0.00% | 71.13 | ロボット支援下前立腺全摘除術(水→金) ロボット支援下前立腺全摘除術(金→月) |
| K773-51 | 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 原発病巣が7センチメートル以下のもの | 17 | 1.35 | 6.65 | 0.00% | 62.41 | 腎(尿管)摘除術 |
| K773-6 | 腹腔鏡下尿管悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 17 | 1.24 | 6.65 | 5.88% | 70.35 | 腎(尿管)摘除術 |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 11 | 0.91 | 9.73 | 9.76% | 76.91 |
コメント
当科では日本泌尿器科学会において認定された泌尿器科専門医らによるプロフェッショナルな泌尿器外科の高度急性期医療を中心に行っています。
対象臓器は腎、尿管、膀胱、尿道などの尿路(尿の通り道)および前立腺、精巣、陰茎などの男性生殖器(精路)、内分泌臓器の副腎、さらに後腹膜(腹膜に包まれた腸の裏にある場所)に発生する疾患です。具体的には副腎腫瘍、腎臓がん、腎盂・尿管癌、膀胱癌などの尿路がん、前立腺癌などの悪性腫瘍や前立腺肥大症、尿路奇形、尿失禁(尿漏れ)などのさまざまな疾患に対して外科的治療、放射線療法、化学療法、内科的治療などを組み合わせた治療を行っています。
特に手術の低侵襲性を追求し、ほぼ全ての術式を負担の少ないロボット・腹腔鏡下手術で行い治療成績の向上とともに患者さんにやさしく満足していただける医療の両立を目指しています。当科のロボット・腹腔鏡下手術は泌尿器外科手術の経験を豊富に持ち日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会が認定したロボット支援下手術指導医および腹腔鏡技術認定医のもとで手術を行っています。
2010年度以後(2024年度末まで)2,200件以上のロボット手術・腹腔鏡下手術を行い開腹手術への移行は1%以下、輸血も1%以下でした。
悪性腫瘍に対する制癌効果においても当科のロボット支援下手術・腹腔鏡下手術の実績は従来の開腹手術と同等以上の結果を得ています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K3772 | 口蓋扁桃摘出術 | 88 | 1.10 | 5.44 | 0.00% | 22.60 | 扁桃摘出術 扁桃摘出術(小児) |
| K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 63 | 1.14 | 3.02 | 0.00% | 59.79 | 内視鏡下鼻内副鼻腔手術 |
| K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 18 | 1.22 | 4.83 | 0.00% | 57.00 | |
| K347-5 | 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術) | 13 | 1.00 | 3.23 | 0.00% | 39.46 | 内視鏡下鼻内副鼻腔手術 |
| K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 13 | 0.23 | 4.00 | 0.00% | 37.15 |
コメント
当科では、広島市北部や西中国山地地域の耳鼻咽喉科の中核病院として、可能な限りの手術に対応しております。扁桃炎を始め、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やのど(咽頭、喉頭など)の腫瘍、頸部(甲状腺、耳下腺など)の腫瘍の手術を行っています。悪性腫瘍に対しても、再建が必要な場合を除きすべて対応しています。
眼科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 309 | 0.40 | 1.0 | 0.00% | 78.05 | 白内障手術 |
| K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 74 | 0.04 | 2.03 | 0.00% | 71.32 | 硝子体手術 |
| K2682イ | 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 | 24 | 0.33 | 1.00 | 0.00% | 80.21 | 緑内障手術 |
| K2686 | 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 | 22 | 0.41 | 1.00 | 0.00% | 79.73 | 緑内障手術 |
| K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの | 20 | 0.05 |
1.00 |
0.00% | 68.30 | 硝子体手術 |
コメント
当院医療圏は全国的にも高齢化率が高い地域であり、高齢に伴い出現する白内障に対する手術を多数行っており、日帰り手術のみならず入院手術にも対応しております。緑内障手術や硝子体手術も行っており、緑内障手術が伸びてきています。
硝子体手術も前年と比較して伸びています。
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
| 異なる | 14 | 0.10% | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 52 | 0.36% |
| 異なる | 24 | 0.16% | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 69 | 0.47% |
| 異なる | - | - |
指標の定義
播種性血管内凝固症候群(MDC6:130100)、敗血症(MDC6:180010)、その他の真菌感染症(MDC6:180035)、手術・処置等の合併症(MDC6:180040)について、入院契機病名(MDC6)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を表示しています。
コメント
血液疾患では感染症の合併も多いですが、豊富な経験を生かして治療を行っています。
医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 2,507 | 2,102 | 83.85% |
コメント
「肺血栓塞栓症」とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気のことです。悪性腫瘍手術や大きな手術後、ベッド上安静を長くしている場合に発症しやすいとされています。
本指標は、手術のリスク分析を行い、中リスク以上の手術を行った入院期間中に、肺血栓塞栓症の予防対策が行われた率を示しています。予防対策に積極的に取り組んでいる病院は率が高くなります。より高い値を目指しています。
血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 2,672 | 2,130 | 79.72% |
コメント
血液培養は、1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
本指標は、血液培養を行う際に2セット以上の検査が実施された率を示しています。より髙い値を目指しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 937 | 723 | 77.16% |
コメント
広域抗菌薬は、耐性菌の増加を誘導するため、次に感染症が起こった場合に難治なものとなります。
抗菌薬を適正に使用するためには、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
本指標は、広域抗菌薬投与日までに細菌培養同定検査が実施された率を示しています。より高い値を目指しています。
転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| 135,627 | 485 | 0.36% |
コメント
認知症があったり、病気の影響で意識が混濁したりしている場合には、ご自分のまわりのことが認識できず、あるいは、体のバランスを崩したりして、転倒したり、ベッドから転落したりします。このような患者さんが多い病院では率が高くなることがあります。予防策を講じて、発生を低減していく取り組みを行っています。より低い値を目指しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| 135,627 | 4 | 0.03‰ |
コメント
認知症があったり、病気の影響で意識が混濁したりしている場合には、ご自分のまわりのことが認識できず、あるいは、体のバランスを崩したりして、転倒したり、ベッドから転落したりします。このような患者さんが多い病院では率が高くなることがあります。予防策を講じて、発生を低減していく取り組みを行っています。より低い値を目指しています。
※ 「転倒・転落による損傷のレベル」は、1:なし、2:軽度(包帯、氷、創傷洗浄、四肢の挙上、局所薬が必要となった、あざ・擦り傷を招いた)、3a:中軽度、3b・4a・4b:重度手術、5:死亡、6:UTD(記録からは判定不可能) です。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 4,960 | 4,870 | 98.19% |
コメント
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。より高い値を目指しています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 135,451 | 38 | 0.03% |
コメント
低栄養の患者さんや一定の体の向きしか取れない場合には褥瘡ができやすいので、このような患者さんが多い場合には率が高くなることがあります。
褥瘡は、患者さんのQOLの低下や感染を引き起こす可能性もあります。予防と適切なケアで、より低い値を目指しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 10,768 | 4,811 | 44.68% |
コメント
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。より高い値を目指しています。
身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 135,627 | 5,488 | 4.05% |
コメント
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早急に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。より最少化を目指しています。
更新履歴
2025/9/30 「令和6年度病院指標」を掲載いたしました。