集中治療室支援(補助循環業務)

MEセンター

集中治療室では手術後(心臓、頭)、呼吸・循環・代謝な どの機能が急に悪くなり、命に関わる重篤(急性)患者を収容して集中的に回復治療を行います。
臨床工学技士は、人工呼吸器、補助循環装置、持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置を駆使して早期回復の支援します。

補助循環装置は、大動脈内に風船を留置し膨らませたり閉じたりすることにより
心臓の補助をするIABP装置と動静脈にカテーテル(送脱血管)を留置し人工心肺を使用して循環するECMO装置があります。

IABP装置は年間200件、ECMO装置は年間60件の管理を行っておりECMOは肺補助も積極的に行っています。ほとんどが緊急の対応となります。

ICUの治療風景
人工呼吸器:IPPV20台、NPPV(マスク式)10台、NHF(ネーザルハイフロー)6台を管理
IABP駆動装置:4台を管理
ECMOとIABP駆動装置
体温管理装置:脳保護を目的に瞬時に低体温が可能
連続脳内酸素飽和度測定装置:頭に酸素化された血液が送られているかモニタリング

肺補助循環(V-V ECMO)の工夫

この方法では頭に酸素化された血液が流れにくいと考えられる(シャント) Bi-Caval Dual Lumen Catheter (DLC) で脱血をおこなった。

当院での導入事例:DLC法により脳内酸素飽和度、酸素飽和度が劇的に改善した