12)性感染症

泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科

性感染症とは、性行為によって感染する病気のことです。オーラルセックスでも、同じように感染します。 現在、もっとも多くみられるのは、クラミジア・トラコマティスと淋菌による感染症です。クラミジア・トラコマティスや淋菌が男性の尿道に感染すると、『尿道炎』とよばれる状態になります。クラミジア・トラコマティスによる尿道炎は、軽い排尿時の痛みや透明な液が尿道口から出てくるなどの症状があります。淋菌による尿道炎は、強い排尿時の痛み、膿状の液が尿道口から出てくるなどの症状があり尿の検査で診断します。重症化すると、男性でも、入院が必要となるような『精巣上体炎』などに進行することがあります。クラミジア・トラコマティスと淋菌は同時に感染していることもありますので、決められた回数を確実に飲み、薬を飲み終わった後も、きちんとなおったかどうか確認する必要があります。セックスパートナーがいれば、婦人科を受診するように勧めてください。どちらか一方だけを治療しても、お互いにうつしあうためです。性感染症は女性に感染した場合、不妊症、早産、流産、男性でも不妊症などに至る可能性があります。