整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター

ご挨拶

Orthopedics and Microscopic Spine and Spinal Cord Surgery Center

当院整形外科は、本邦でもっとも早く顕微鏡脊椎脊髄手術を導入した病院の一つで、馬場逸志、住田忠幸、真鍋英喜ら代々の主任部長のもと顕微鏡脊椎脊髄手術を発展させてきました(図1)。

顕微鏡手術というのは、アームで吊り下げた双眼の手術用顕微鏡を用いて手術を行うものです。手術視野を10倍以上に拡大可能で、しかも両目で立体的に見ることが可能ですので、非常に細かい手術を正確に行うことが可能です(図2)。

1980年開設以来2021年末までに施行した脊椎脊髄手術は21755例にあり、その大部分を顕微鏡視下に行ってきました。顕微鏡脊椎脊髄手術手技の向上、普及にも努めており、手術手技の教科書を日本語だけでなく英語でも刊行し、海外からも100名近い脊椎脊髄外科医の研修を受け入れて来ました。

こうした経緯から、2018年に整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センターと改名し、さらに顕微鏡脊椎脊髄手術の発展に努めております。顕微鏡手術以外の脊椎手術も含めると2021年度の脊椎脊髄手術は1047例で、中四国はもちろん西日本でも最多の症例数となっております。

近年では膝関節をはじめとした関節手術も積極的に行っており、特に膝関節手術に力を入れております。

2022年5月当院は広島市立北部医療センター安佐市民病院に生まれ変わります。それにあたって、最新の顕微鏡と脊椎手術、膝関節手術用の手術支援ロボットシステムを導入しました。(図3)。

当院伝統の手術手技と、ロボットなどの最先端技術を癒合させて高いレベルの医療を実現し、皆様の健康向上に貢献して行きたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

2022年4月
主任部長 藤原 靖

外来受診を希望される方へのお願い

当科の初診を希望される患者様にお願いがあります。

大変恐縮なのですが、時間をかけて丁寧に診療するため、初診の際はかかりつけ医から紹介と予約をお願いしております。診察をご希望の患者様にはまず、かかりつけの先生にご相談頂けましたら幸いです。

ご不便をおかけして大変申し訳ありませんが、受診していただいた折には出来るだけ時間をかけて丁寧に診察させていただきますので、ご理解を頂けましたら幸いです。