リハビリテーション科

当科は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の3部門からなり、理学療法および作業療法では入院患者さんに対する急性期リハビリテーションを、言語聴覚療法では急性期リハビリテーションと外来患者さんに対するリハビリテーションを行っています。

対象疾患としては、脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)、心臓・循環器疾患(心筋梗塞、心不全等)、呼吸器疾患(慢性呼吸器不全、嚥下性肺炎等)、骨・関節疾患(変形性膝関節症、骨折等)、特定疾患(パーキンソン病、ギランバレー症候群等)、外科の術前術後などで、ほぼ全ての診療科を対象としています。

理学療法部門(Physical Therapy

私達の使命は救急で入院した患者さんや手術を受けた患者さんに対して生活の質(QOL)を落とさないように早期から廃用症候群の予防をはかり体力・気力を保持・改善させるように急性期リハビリテーションを実施することです。急性期リハビリテーションにおいては病状が許す限り、早い段階から開始し、機能の維持改善を促し、早期自宅退院や転院、社会復帰ができるように、各部門と連携して支援を行っています。

作業療法部門(Occupational Therapy

当院では、急性期の脳血管疾患や整形外科疾患などのリハビリテーションを行っており、作業療法も早期より開始されます。作業療法の対象者の約8割は脳血管疾患の患者さんです。理学療法士と同様、状態を把握しながら、機能訓練を行うことはもちろんですが、意識混濁している状態から、少しずつその人らしさを引き出していくのが、急性期病院における作業療法士の役割と考えています。

言語療法部(Speech Therapy

言語聴覚療法では脳血管疾患で生じる嚥下障害、失語症、構音障害、高次脳機能障害を中心に急性期リハビリテーションを行っています。嚥下障害患者に対しては入院・外来を問わず、積極的に嚥下造影検査(VF)を行っています(2022年度のVF実施件数:1887件)。

また、入院患者の退院後のフォローや小児の言語障害(発達障害、器質性・機能性構音障害)、パーキンソン病などの神経変性疾患に対する治療など外来リハビリテーションにも力をいれています。

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 心大血管リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション料

リハビリテーション科スタッフ

療法士19名(PT:10名、OT:4名、ST:5名)、業務員4名

技師長 : 木戸 直博

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