病理診断科の紹介

病理診断科

病理診断科メンバー

当院の病理診断科は、常勤医師2名、非常勤医師3名、臨床検査技師8名(内1名嘱託、1名非常勤)、病理診断補助員2名、事務員2名からなっており、正確で丁寧な病理診断を提供すべく、一丸となって取り組んでいます。 

精度管理と医療安全への取り組み

病理診断科では、臨床検査部ともども世界水準であるISO15189の施設認定を目指し、準備を勧めています。また、日本病理制度保証機構や日本臨床細胞学会等で行われる外部精度管理事業に積極的に参加し、最新の医療情報を随時取り入れています。難解症例に遭遇した場合は、各分野の専門病理医に助言を求め、場合によっては病理学会のコンサルテーションシステムを利用して、診断の精度が担保されるよう努めています。

個別化診療、がんゲノム医療を含む最新医療への取り組み

患者さん一人一人に適した診療を模索するため、毎週行われる各診療科との合同症例検討会(カンファレンス)に病理医、ときに臨床検査技師も参加しています。各種学会、勉強会に積極的に参加し、最新の医療情報の収集、実践に努めています。

また、患者さん一人一人に合った治療薬の選定には、病理検体を用いたコンパニオン診断などの検査が非常に重要となっています。2019年から始まったゲノム医療をいち早く当院でも取り入れていますが、このゲノム検査も病理組織検体が用いられています。ゲノム検査は高価で、やや難易度の高い特殊な検査になりますが、高品質の組織検体が検査材料として不可欠です。当院では伝統的に良好な組織検体処理を行ってきたため、少し古い検体を用いても、ゲノム検査はほぼ全例が成功しており非常に高い検査成功率を誇っています。良好な組織検体を得るため、手術標本が切除されると速やかに固定作業にはいり、良好な固定を得るための工夫を一例ごと丁寧に施す努力を怠りません。また、臨床医からの依頼を受けると、標本の選択、薄切標本の作製など速やかに検査材料を準備し、一日でも早く患者さんへ結果をお届けできるように最善を尽くしています。