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主な診療内容
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
耳科
- 難治性滲出性中耳炎には鼓膜チューブ留置術を行っています。
- 慢性中耳炎・鼓膜穿孔に対しては接着法による鼓膜形成術を日帰りまたは短期入院で行っています。
- 内耳性めまい(良性発作性頭位めまい症やメニエール病など)、突発性難聴、顔面神経麻痺(ベル麻痺など)に対する検査・治療も行っています。
- 乳幼児の聴覚評価などには聴性脳幹反応(ABR)検査も行っています。
鼻科
- アレルギー性鼻炎に対してレーザーを用いた下鼻甲介粘膜焼灼術を外来日帰り手術として行っています。
- 鼻中隔弯曲症などの鼻腔形態異常による重度鼻閉に対しては、鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介骨切除術も積極的に行っています。
- 薬物療法で改善しない副鼻腔炎にはマイクロデブリッダーを用いた鼻内内視鏡的副鼻腔手術(ESS)を行っています。
- 眼窩壁骨折、顎顔面骨骨折に対する整復手術も行っています。
咽喉科
- 慢性扁桃炎や扁桃肥大、アデノイド増殖症に対して口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術を多く行っています。
- 咽喉頭腫瘍については、NBI(狭帯域光観察)内視鏡の導入により、表在性の微小病変の発見が可能なりました。また新たにビデオ喉頭鏡と佐藤式彎曲型咽喉頭鏡を導入し、鮮明な拡大画像のもとで喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージェリー)や経口的咽喉頭腫瘍切除術を行える様になりました。
- 反回神経麻痺による音声障害に対して声帯脂肪注入などの音声改善手術も行っています。
- 嚥下障害患者に対しては嚥下内視鏡検査などを行い、嚥下改善手術や誤嚥防止手術を行っています。
- 院内・院外からの気管切開術の依頼も多く、手術の実施と術後の気道管理を行っています。
頭頸部外科
当科では頭頸部腫瘍の診断と治療も積極的に行っています。
まず初診時に超音波画像診断装置(エコー)による観察を行い、これに穿刺吸引細胞診、生検、CT、MRI撮影などを加えて迅速に診断を行います。
また平成24年度中に当院でPET-CT検査が開始されますので、原発不明癌の原発巣検索や、微小な再発・転移性腫瘍の発見にたいへん役立つものと思われます。
頭頸部悪性腫瘍(口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻副鼻腔癌、甲状腺癌、唾液腺癌)の年間新患数は50〜60名(図2.図3.)です。
「頭頸部癌診療ガイドライン2009年版」にもとづいて手術・放射線治療・化学療法を組み合わせた集学的治療を行っています。
進行癌や再発癌に対しては拡大切除手術・再建手術も行っています。
当科における喉頭癌の5年生存率と喉頭温存率を示します(図1.表1.)。
図1.喉頭癌の病期別5年生存率
表1.喉頭癌の5年生存率(病期別)
病期
|
Ⅰ期
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Ⅱ期
|
Ⅲ期
|
Ⅳ期
|
---|---|---|---|---|
5年生存率
|
95.7%
|
94.4%
|
87.5%
|
53.0%
|