脳卒中にならないために
脳神経内科
脳卒中にならないための注意点
脳卒中とは脳の血管が突然障害されることによって、様々な脳の症状を引き起こす病気です。"卒"とは突然の意味ですが、その名の通り突然に手足の麻痺や言語障害などを引き起こします。
また、脳卒中は・・・
- 脳動脈がつまることによって起きる"脳梗塞"
- 脳内の脳動脈が破れることによって生じる"脳出血"
- 脳動脈にできたコブ(脳動脈瘤)が破れる"くも膜下出血"
に大きく分けられます。
脳卒中患者数は現在約300万人で、日本人の寝たきり原因の第1位、要介護原因の第2位です。治療法は確実に進歩していますが、患者さんの症状を完全に治すレベルにはまだまだ達しておらず、一旦発症すると後遺症が残る可能性があります。しかし、予防ができる病気でもありますので、まず発症しないことが大切です。
いわゆる生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常)は心臓病と同様に脳卒中の重要な危険因子であり、その予防・管理は極めて重要です。
例えば、血圧を3年以上継続して5~6mmHg下げることで、脳卒中発症が約4割減らせます。
タバコに関しては、本数・年数に比例して脳卒中の危険が高まります。また他人の煙を吸う副流煙でも脳卒中の危険が増すので配慮が必要です。お酒は1合くらいの適量であれば脳梗塞を減らす効果あるようですが、大量だと害になります。また、毎日飲むより飲まない日(休肝日)を設ける方が望ましいです。
最後に、脳卒中協会が提案する"脳卒中予防十か条"を下にご紹介します。
10個もあるのかとうんざりされるかもしれませんが、どれも大切ですので今日から一つずつ取り組んでみてください。
脳卒中予防十箇条
- 手始めに 高血圧から 治しましょう
- 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
- 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
- 予防には タバコをやめる 意思を持て
- アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
- 高すぎる コレステロールも 見逃すな
- お食事の 塩分・脂肪 控えめに
- 体力に 合った運動 続けよう
- 万病の 引き金になる 太りすぎ
- 脳卒中 おきたらすぐに 病院へ