集中治療部

施設認定

  • 日本救急医学会 救急科専門医指定施設
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医研修認定施設
  • 日本麻酔科学会 麻酔科認定病院

特徴・概要

当院の集中治療部は、以下の役割を担っています。

  1. 重症救急患者の初療
  2. 集中治療室での重症患者管理
  3. 災害時の急性期医療対応

重症救急患者の初療

当院は広島圏域二次医療圏の北部に存在します。この医療圏では救急救命センターは南部の市街地区に偏在しており、当院近辺から救命センターへ搬送に30分を要します。当院は二次医療機関ではありますが広島市北部の中核病院として当院周辺での救命救急センターで対応すべき事例にも対応しなければなりません。

集中治療部ではこの様な重症救急患者の初療を担当します。心肺停止患者に対するBLS/ACLSによる蘇生処置、多発外傷患者に対する救命処置と画像診断および根本治療の優先順位の決定、意識障害・ショック症例の初期治療と専門医への引継ぎ、など、初期治療が転帰に影響する程の傷病の初療を担当し、続く根本治療が円滑に行えるよう各診療科と協力して治療に当たります。

また救急救命士の病院前救護処置にも対応すべく、ホットラインや映像伝送システムを導入し、傷病者の病状把握や救急救命士への指示を下せる体制を整えています。

集中治療室での重症患者管理

集中治療室(ICU)とは、人工呼吸器・循環補助装置・血液浄化装置などたくさんの医療機器を駆使し、2:1の看護体制を整備することにより、病気と闘っている患者さんを精一杯治療する部門です。当院は8床の集中治療病床を有しており、全て特定集中治療病床として厚生労働省の認可を受けています。

ICUへの入室は、大手術後、救急車で運ばれた重症例、病院内での急変、などが対象となります。ICUへの入室は、担当医と集中治療部医師の合議により決定されます。

災害時の急性期医療対応

当院は広島県災害拠点病院・広島県DMAT指定病院の指定を受けています。当院には1チームのDMAT隊が組織されており、災害地域への派遣、院内のマニュアルの整備と災害時の医療対応訓練、などを行っています。