総合診療科

ご挨拶

総合診療科 主任部長
原田和歌子

こんにちは。総合診療科主任部長を拝命いたしました原田和歌子と申します。

当科は、地域に住む方々が住み慣れた場所で安心して暮らし続けるため、医療に携わる人材が楽しく誇りをもって安心して働きつづけられる環境とは何か、総合診療という場を使って、様々な取り組みを行ってまいりました。

その一つに、地域の医療機関のバックアップを目的に、平日日中の断らない1次2次救急総合診療体制(内科緊急のご紹介や1次2次救急)を展開し、内科一丸となって初療に取り組んできました。また、総合診療科専属スタッフチームで、多疾患併存症例等において急性期呼吸循環管理から亜急性期(慢性期)まで入院管理を行っています。

総合診療という立ち場で、日本が直面する少子高齢化・人口問題に、持続可能なヘルスケアシステムは何か、個々の医療人が最大限の能力を発揮し地域へ安心感を提供できるシステムは何かを、常に考えながらスタッフと共にすすんでまいりたいと思います。

当院総合診療科のミッション

地域に住む方々が住み慣れた場所で安心して暮らし続けるために。

どんな難題も総合診療多職種チームで、地域の皆様と一緒に考え、つなぎます。

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メールアドレス:w-harada@asa-hosp.city.hiroshima.jp

総合診療科 3本柱

  1. 総合診療科スタッフ中心に内科全員で行なっている救急総合診療体制
  2. 総合診療入院体制(包括的総合診療・Hospitalist部門)
  3. 広島県北西部地域医療連携センター:オンラインを活用し地域全体を点と点を結び、面で総合医を育てる・支える仕組み作り

1 救急総合診療体制

日中内科系緊急のご紹介や救急車の初期対応・初療を指導医、専攻医、初期研修医と屋根瓦式で中央処置室で1次2次救急に当たっております。

日中の救急症例の約4割、病院全体の緊急入院の4分の1に対応、指導医が確認・指導しながら行なっております。

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2 総合診療科入院体制(包括的総合診療・Hospitalist部門)

対象は、1次2次救急症例、重症複雑症例・多疾患併存症例(例:重症感染+心不全+認知症+α、骨折、褥瘡 )、病態が不明な症例(全身性浮腫、体重減少、原発不明癌、ポリファーマシー)などです。

総合診療科専属スタッフで医学的整理、初療を行いつつ、多職種協働で生物医学・心理・社会面を多面的に情報を収集し、年代別ケアの特徴を踏まえ個々のゴールを設定・方針を検討するよう努めています。

そのため、毎朝 総合診療科全体で回診し全身状態の把握、背景に応じて方針を確認し、週1回の多職種カンファレンスを通じて意見交換を行なっています。

入院で具体的に扱う疾患

  • 心不全合併例
    感染症等にともなう心不全・腎不全に対して循環管理(軽症例から重症例ではNPPVやCHDF導入まで)
  • 感染症
  • 肺炎(誤嚥性肺炎含)
  • 脱水・電解質異常(Na K Ca P)
  • 腸炎(感染性腸炎・虚血性腸炎・憩室炎)
  • 糖尿病
  • 認知症
  • アルコール依存症
  • せん妄
  • 不明熱
  • 原発不明癌
  • 浮腫

3 北西部地域医療連携センター

実際の診療支援とオンラインを活用し地域全体を点と点を結び、面で総合医を育てる・支える仕組み。

芸州北部ウエブカンファレンス(H28~)

2021年度オンライン勉強会

藝州グランドカンファレンス
日付 演題 所属 講師名 内容
2021.4.7 『嵐の中へ』 広島市立安佐市民病院 医師 重信友宇也医師 症例検討
2021.5.11 安佐市民病院における血糖関連救急のまとめ 広島市立安佐市民病院 医師 原田和歌子医師 救急まとめ
2021.5.11 今、我々が糖尿病治療でできる工夫とは COVID-19と活動自粛による生活習慣の変化を踏まえて 愛媛大学総合健康センター 教授 古川 慎哉 先生 糖尿病 up date
2021.6.2. 糖尿病診療の目標を達成するための治療薬選択 自治医科大学附属さいたま医療センター 原一雄先生 糖尿病 up date
2021.7.7. 海は広いな大きいな 広島市立安佐市民病院 専攻医 赤木千夏医師 症例検討
2021.8.4. 大きなボールが谷間へドン 広島市立安佐市民病院 専攻医 杉野健太医師 症例検討
2021.9.8. 今後の医療のニーズを考慮した 当院総合診療科の取り組み」 〜症例検討会(整形外科合併例など) 広島市立安佐市民病院 医師 正木龍太郎医師 症例検討
2021.10.6. 「總合診療寫眞館」
ー明日からの診療に役立つ臨床写真ー
広島市立安佐市民病院 医師 重信友宇也医師 症例検討
2021.10.8 未解決症例ファイル 広島市立安佐市民病院 医師 原田和歌子医師 症例検討
2021.12.1. 「患者と看護師の間で緩和 "治療" を考える(在宅編)」 青崎いぶきクリニック 田辺 裕雅医師 症例検討
2021.1.12. 2症例検討 広島市立安佐市民病院 専攻医 赤木千夏・杉野健太医師 症例検討
2022.2.9. 『診断戦略:診断の現場でどう考えるか』 獨協医科大学 総合診療医学 主任教授 志水 太郎先生
2022.3.2 『海外から見た日本の医療の特徴』 NTT東日本関東病院 国際診療科・総合診療科 レニック・ニコラス先生
救急総合診療カンファレンス

2021年度 救急総合診療カンファレンス

藝州北部多職種ウェブカンファンレンス
内容 担当
4月
  1. 自己紹介
  2. 『COVID-19患者への対応』講師:医療支援センター松中師長、宗田MSW
安佐市民病院
5月 COVID-19ワクチン接種後の副反応への対応
講師:森合感染管理認定看護師
安佐市民病院
6月 安芸太田病院 沖野外来看護師 安芸太田病院
7月 重症COVID患者の後遺症への対応
講師:総合診療科重信医師
安佐市民病院
8月 急性期病棟での臨床倫理4分割カンファレンスの取り組み
講師:中央処置室 小林師長
安佐市民病院
9月 思いによりそう看護 脳腫瘍患者さんの症例発表
講師:北4病棟 田中Ns 杉本Ns
安佐市民病院
10月 思いによりそう看護 安佐市民病院
11月 事例紹介:MSWの観点から
講師:安佐市民病院 医療支援センター宗田MSW
安佐市民病院
12月 日比野病院から 事例検討会 日比野病院
1月 脳神経内科退院カンファレスの取り組み
講師:北束主任
安佐市民病院
2月
3月 COVID-19 クラスター発生と対策について
講師:森合感染管理認定看護師
安佐市民病院