顎顔面外傷

歯科・口腔外科

顎骨骨折

顎顔面は様々な原因で外傷を受けやすい部位であり、交通事故が最も多く、作業時の事故、スポーツ外傷、転倒、けんかなどが主な原因です。

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症状

骨折の部位や程度により症状は異なりますが、骨折部の痛みや腫れを生じます。出血や顔の変形、開口障害、咬合異常などがあげられます。歯の破折や脱臼を伴うこともあります。

治療

手術を必要とする場合は骨折してずれた骨を正しい位置に戻して金属プレートや吸収性プレートで固定します。手術の適応ではない場合は骨折部が癒合するまで上下の歯を噛み合わせた位置で上顎と下顎を固定します。

歯牙の外傷

歯牙打撲

症状

歯をぶつけた時など、一時的に歯を支える組織に炎症を起こした状態です。

治療

歯牙の安静が必要であり、数日から1週間程度で治癒します。

歯牙脱臼、亜脱臼

症状

外傷により歯が少し抜けかかったものや、完全に抜けてしまった状態です。

治療

ワイヤーや接着性レジンを用いて2-3週間歯牙を固定します。長期の経過観察を必要とします。

歯牙嵌入

症状

外傷などで歯牙を受傷した時に歯槽の中にめり込んだ状態です。

治療

ひどい場合は本来の場所に戻し固定しますが、経過観察でよいこともあります。

軟組織の外傷

症状

転倒・転落、交通事故、スポーツ、咬傷などにより出血や腫れを生じます。

治療

出血している場合は傷口を圧迫して止血を行い、縫合処置を行います。