歯科・口腔外科

ご挨拶

当科は広島市安佐北区、安佐南区から広島県北西部、島根県に至る広範囲な地域医療に取り組んでおり、地域の基幹病院としての役割を担うため、口腔、顎・顔面領域の疾患の治療を行っています。その内容は、口腔内の腫瘍・嚢胞性疾患、歯性感染症、顎・顔面外傷、埋伏智歯の抜歯、顎関節疾患、口腔粘膜疾患等であり、外来・入院を問わず受け入れています。さらに、周術期口腔機能管理には特に力を入れています。他科との連携、地域の歯科医院の先生方にご協力を頂き、口腔衛生状態を適正に管理することにより、原疾患の治療を円滑に行えるよう術後感染症、誤嚥性肺炎、重症合併症の予防に努めています。これは当科の重要な役割です。

当科では基本的に3つの診療機能を掲げています。

  • 地域の医療機関からの紹介患者さんの治療
  • 医科歯科連携患者さんの治療(周術期口腔機能管理等)
  • 入院患者さんの歯科治療(応急処置)

年々増加する地域の医療機関からの紹介患者さんの治療や周術期口腔機能管理患者さんの治療等に重点を置いているため、一般歯科治療(虫歯、歯周炎、義歯等)については地域の歯科医院で行って頂くようお願いしています。

2020年度の初診患者数は約2,000人、その約80%が医療機関からの紹介患者さんでした。入院手術は毎週火曜日、外来小手術は毎日行っております。中でも埋伏智歯の抜歯については、患者さんのニーズに応えるため、可能な限り当日に抜歯を行えるよう心掛けています。

また、2017年4月より医科歯科連携による当院の周術期口腔機能管理システムを構築し、さらに骨粗鬆症や悪性腫瘍の骨転移に対して広く用いられている骨吸収抑制薬に関連する極めて稀な顎骨壊死の早期発見および治療に積極的に取り組んでいます。

歯科・口腔外科 主任部長 岡本康正

臨床指標

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
初診患者数 2,253人 2,153人 2,152人 2,502人 2,086人
紹介患者数 883人 1,473人 1,871人 2,111人 1,505人
埋伏智歯抜歯 578 687 744 787 586
腫瘍 44 60 66 75 69
嚢胞 52 73 88 101 85
炎症 88 97 110 123 98
外傷 37 44 42 58 62
粘膜疾患 58 71 83 87 75
手術件数 20件 25件 48件 57件 39件

周術期口腔機能管理

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
周術期口腔機能管理初診患者数 1,122人 1,580人 1,684人 1,957人 1,799人
周術期医科歯科連携患者数 0人 497人 702人 1,059人 856人

歯科衛生士部門

歯科衛生士による口腔衛生指導、歯石除去などの口腔ケア(口腔管理)を行なっています。口腔ケアにより口腔の状態を適正に管理することは、感染症、誤嚥性肺炎の予防になるばかりではなく、全身の健康を高めることにもつながります。

外来・入院患者さんに口腔ケアの重要性をご理解いただき、合併症を生じることなく、本来の治療に専念いただけるようにサポートしていきたいと考えています。

歯科技工部門

オーダーメイドの人工臓器として、患者さんに満足していただける歯科技工物を製作・修理するように心がけています。 院内歯科技工士による迅速な対応をしています。