胸部大動脈手術

心臓血管外科

当院の胸部大動脈手術の特徴

胸部大動脈瘤に対しては、20年前から日本で先駆けて従来の手術とステントグラフト手術を組み合わせたハイブリッド手術(世界では Frozen Elephant Trunk Technique として認知されている日本発のオープンステントグラフト法)を積極的に行っており侵襲の大きい胸部大動脈瘤の手術を低侵襲化し高齢者でも安全に手術を受けて頂き良好な成績を得ています。開胸を伴わないステントグラフト治療も積極的に行っており、今後増加が見込まれる高齢の患者様に対しても安全に治療を受けて頂ける体制を整えております。

急性大動脈解離に対してもハイブリッド手術を導入しており、直近の10年間では死亡率6%と良好な成績であり、また救命だけでなく長期の再手術予防に関しても良好な成績が得られております。新病院移転後は手術室の拡張とドクターヘリ受け入れ開始により広島県島根県も含めた広域の急性大動脈解離症例の24時間常時受け入れ体制を整え手術前死亡を減らしハイブリッド手術室を使用して手術を行うことで急性大動脈解離という疾患の救命率をさらに改善させていく所存です。

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