マルチスライス心臓CT

循環器内科

マルチスライスCT検査

CT装置(128列×2管球)の特徴

・従来と違い、心拍数を低下させる薬を内服しなくとも検査可能です。
・検査時間は15分程度で、入院を要することはありません。
・造影剤の量は心臓カテーテルとほぼ同量です。
・点滴をしながら、肘の血管から造影剤が入ります。
・救急外来でも心臓CT検査施行可能な点が、他院との大きな違いと特長になります。

冠動脈CT

虚血性心疾患

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虚血性心疾患の冠動脈病変の診断に、CT検査が非常に有用です。また、カテーテル治療するうえでは、冠動脈の走行、粥腫(プラーク)の性状、石灰化の場所や程度、血栓の有無、閉塞病変の形態など、事前に十分な情報を収集することが非常に重要です。

柔らかいプラークは急性冠症候群(急性心筋梗塞)を発症する危険性が高く、ハイリスクプラークといわれます。ハイリスクプラークはより早く治療する必要があり、より積極的な薬物治療が必要となります。

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下肢CT

閉塞性動脈硬化症

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閉塞性動脈硬化症の方のCTです。
矢印の部分で動脈が閉塞して(つまって)います。

肺動脈CT

肺塞栓症

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肺塞栓症のCT所見です。
左右の肺動脈に血栓を認めます(矢印の灰色に見える部分)。