内分泌・代謝疾患

小児科

低身長(成長ホルモン治療、亜鉛製剤、ビタミンD製剤内服治療含む)、糖尿病(1型・2型・他)、肥満、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺機能不全(ホルモン補充治療含む)、思春期早発症(性線抑制治療含む)、尿崩症、骨系統疾患、ライソゾーム疾患(酵素補充治療含む)、先天性代謝異常症等に対応します。さまざまな疾患の診断を目的とした、遺伝学的検査に対しても、個別に遺伝カウンセリングを併用し対応いたしますのでご相談ください。

 患者様の状況に応じて、院外・県外の専門施設と連携体制をとった専門治療を行い、最善かつ安心の医療の提供に努めます。

低身長

 低身長は、主に学校健診や乳幼児健診等での成長曲線の変化から指摘されます。診察では身長以外の症状の有無について診させていただき、適宜、各種検査(血液検査、手根骨レントゲン検査、尿検査等)を行い、要因を調べます。出生時にSGASmall for Gestational Age)とされ、その後3歳でも低身長が持続する患者様も成長ホルモン治療の適応があります。必要に応じて成長ホルモン分泌低下を調べる場合には、成長ホルモン分泌負荷試験を行います。治療として成長ホルモン治療のほか、亜鉛製剤、ビタミンD製剤の内服治療や栄養指導を行う場合もあります。

糖尿病、肥満

 学校検尿で指摘される場合や全身倦怠感や、体重の変化などから診断されます。専門施設と連携して、インスリン治療や経口血糖降下薬の内服を行います。肥満に対しては、食事・運動療法を併用した教育入院についても対応可能ですので、ご相談ください。 

甲状腺疾患

 新生児期〜思春期のいずれの時期のお子様でも、甲状腺ホルモンの不足もしくは過剰を認める場合があり、疲労感や成長の変化、便秘もしくは下痢症状等を伴います。補充治療や適切な治療を行い、正常な成長や発達を保つよう継続したフォローアップを行います。

副腎疾患

 倦怠感や嘔吐、下痢症状、低血圧・低血糖等の症状を認めます。新生児期に診断される場合や他の治療でステロイド薬を一定期間以上併用されておられた際にも治療後や何らかの感染ストレス時に認めることがあります。血液検査や尿検査、負荷試験などでホルモン状態の評価を行い、不足状態には生理的な補充治療を行います。成長に関わる骨成熟の評価なども行いながら治療をします。

中枢性思春期早発症

 女児に多く見られ、平均よりも早い時期に乳房の膨らみや初経が認められる状態をきっかけに診断されます。体質性のことが多いとされていますが、原因によっては、早期に適切に治療を行うことが望まれます。そのため、血液検査や負荷試験、頭部MRIなども必要に応じて行います。

骨系統疾患

 体質的な要因で骨変化を認めることで、診断されます。個々の状態に応じて、レントゲン検査のほか、尿検査や血液検査、治療方針に必要な場合には遺伝学的検査を行うことがあります。疾患によって、治療薬がさまざまにあり、新しい薬剤も認められておりますので、早期診断・早期治療を心がけ診療を行います。