病院長挨拶

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地域と共に歩む未来への一歩:DXへの取り組み

当院はJR可部線あき亀山駅前に202251日に新築、開院した新しい病院です。

旧安佐市民病院は現在地から約2キロ離れた可部南の地に1980年に開院しています。それから40年あまり、地域の基幹病院としての役割を果たしてきましたが、建物の狭隘化、耐震基準への不適合などの問題もあって、現在地に移転してきました。

私たちは地域医療構想の中で急性期・高度急性期医療に特化し、引き続き地域の基幹病院として、他の医療機関の皆様との連携を図り、安全で質の高い医療を提供すべく、職員一同思いを一つにして地域医療に貢献していきたいと考えています。

これからの日本の高齢人口割合の増加と労働人口減少に対応するため、今後は医療従事者の働き方を変革していく必要があります。DX(デジタルトランスフォーメーション)はそのための重要な解決策になると考えています。DXとは単にアナログをデジタル化することではなく、医療情報を利用可能な形へと環境整備し、それを利用して様々な業務課題を解決していくこと、またそのような人材を院内で育てていくことです。昨年度はRPAと呼ばれるPC作業の自動化に関する分野での人材が多く育ち、150以上の作業が自動化され、業務時間の削減のみならず医療安全にも大きく寄与することができました。

病院ですので最適な医療を提供するのが一番の使命であることは言うまでもありませんが、医療機関として地域をどう支えていくかという視点を欠くことは許されません。地域との共生、それより一歩進んで街づくりに貢献し、文化の発信拠点となることも視野に入れてこれからの時代を先取りする医療機関でありたいと願っています。

皆様のご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます。

北部医療センター安佐市民病院 病院長
小野 千秋