病院概要

DPC医療機関群の指定

当院は現在DPCⅡ群病院に指定されています

我が国では国民皆保険制度の下に、患者さんが医療サービス(現物支給)を受けた際、患者さんに医療費の一部を負担していただいています。医療機関は実施した医療サービスに対して、レセプトという請求書で支払い基金に医療費を請求し、患者負担以外の残りの医療費を受け取る仕組みになっています。

医療費は、国民皆保険制度が始まって以来出来高算定(行った医療はすべて請求できる)でした。しかし最近では、欧米と同様我が国においても、出来高算定による医療費の高騰を抑える目的で、出来高算定から包括化(定額支払い)へと移行してきました。先ず療養型病床の定額化から始まり、平成10年には国立病院10病院で試行的に定額支払い制度が開始されました。平成15年には特定機能病院で医療費支払いの包括化システム(DPC)が導入され、次第にその流れが全国に広がってきています。

DPC病院では、入院期間中に主な治療の対象となった疾患(病気)1つに対して、標準的な治療期間と一日当たりの治療費が設定され、実際の入院日数を乗じた額が包括部分(各種検査、点滴、投薬、看護処置等が包括)の入院費として算定されます。これに加えてカテーテル治療や外科手術等必要な医療行為は包括化とは別に出来高として算定され、両者の合計額が入院費となります。

DPCのシステムがある程度普及した平成24年より、DPC病院をさらにⅠ、Ⅱ、Ⅲ群という病院群に分けることが決まり、その基準が決まりました。Ⅰ群は全国の大学病院本院で、Ⅱ群は大学病院本院と同じ程度の医療レベル・診療実績がある病院で、Ⅲ群はそれ以外の病院という分類です。

大学病院本院以外のDPC病院は、一定の基準(指定要件)を満たしているかどうかによりⅡ群かⅢ群かのいずれかに分類されます。当院は2014年度、全国1,335DPC病院の中でⅡ群に指定されました。

指定要件には、合併症がある様な複雑な患者さん、重症の患者さん、あるいは高度な手術が必要な患者さんを多く治療し速やかに退院まで導いているか、若い医師の研修をきちんと行っているかなどがあります。それぞれの要件は点数化され客観的に評価され病院間で比較されます。点数が大学病院間で一番低い病院の数値を上回る場合、DPCⅡ群病院に指定されることになります。

すなわち病院として医療の質を高め、どの様な患者さんも拒むことなく診療し、患者さんの負担軽減のために無駄を省き入院期間を短くするための不断の努力を重ねた結果が、Ⅱ群の指定に繋がるのです。しかし、それは指定されるまでに行ってきた医療に対する評価であり、決してそこで足踏みをしてよい訳ではありません。常に医療の質を高める努力こそが重要です。

当院は高度急性期の医療を担う病院であり、早期社会復帰に向けた安心・安全・質の高い医療を提供し続けることが使命と考えています。これからも、引き続き当院を暖かく見守って下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

DPCとは

DPCとは、病名や手術・処置等の内容に応じて分類された「診断群分類」により決められた1日当たりの点数を基本に、入院日数に応じて計算する方式です。

DPCでは、従来の診療行為ごとに積み上げる「出来高払方式」とは異なり、診断群分類別の1日当たりの定額点数からなる包括部分(入院基本料、投薬料、注射料、検査料等)と、出来高部分(手術料、麻酔料等)を組み合わせて医療費の計算を行います。

出来高払方式

DPCの総報酬額の算定式は次のようになります。

DPCにおける総報酬額

=「診断群分類による包括評価」+「出来高評価」+「入院時食事療養費」

診断群分類による包括評価

=「診断群分類ごとの1日当たり包括点数」×「医療機関別係数」×「入院日数」×10円

包括評価(DPC)方式

1.出来高となる診療内容

初診料,入院基本料加算の一部,特定入院料の一部(加算扱い),在宅指導料,在宅医療,診療情報提供(紹介状),心臓カテーテル,内視鏡,診断穿刺,検体採取,病理診断,病理学的検査診断,選択的動脈造影カテーテル手技,画像診断管理加算,退院時処方,リハビリテーション,食事療法,1,000点以上の処置,手術・輸血・麻酔の手技・薬剤・材料など。

2.医療機関別係数
医療機関の人員配置や医療機関全体として有する機能等を評価した「機能評価係数Ⅰ」、診療実績や医療の質向上等に基づいて医療機関が担うべき役割や機能を評価した「機能評価係数Ⅱ」と医療機関ごとに厚生労働大臣が定めた「基礎係数」「暫定調整係数」を合算したもの。

基本的には、一般病棟に入院される全ての患者さんがDPCの対象になりますが、以下の場合(※3)は従来の出来高方式で計算します。

3.出来高方式になる場合

  • 自費診療の場合
  • 労災、公務災害、自賠責など他の制度の適用となる場合
  • 厚生労働大臣により定められた診断群分類のいずれにも該当しない場合
  • 診断群分類に定められた期間を超えて入院する場合
  • 入院後24時間以内に亡くなられた場合 等

DPC医療機関別係数

医療機関別係数名 係数
基礎係数(第Ⅱ群) 1.0646
機能評価係数Ⅰ 0.2850
機能評価係数Ⅱ 0.0667
暫定調整係数 0.0167
合計 1.4330

当院は、入院医療費の算定にあたり、包括評価と出来高を組み合わせて計算するDPC病院です。

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