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胃がんの治療

胃がんはわが国において、罹患数では大腸がんに続いて第2位、死亡数は肺がん、大腸がんに続いて第3位と、現在でも最も遭遇することの多いがん種の一つです。

胃がんの治療方法には大きく分けて、内視鏡治療,外科治療、そして化学療法・分子標的治療の3つがあり、これらを単独あるいは組み合わせて治療を行っています。

粘膜がんの多くは内視鏡治療の適応となりますが、粘膜下層(SM)以深への浸潤など内視鏡治療の適応とならない表在がんや進行がんでは、外科切除が最も有効な治療になります。当院では毎年約110130例の胃がん手術を行っており、手術症例数は平成27年の実績では、広島県内で3番目、中四国全体では9番目になっています。

一般に胃を切除すると、術後の食事摂取量の低下により体重や骨格筋量が減少したり、ダンピング症状などで術後のQOLが低下することが少なくありません。そこで私たちは、根治性を損なわない範囲で可能な限り胃を残し、機能を温存する手術を目指しています。具体的には主にステージIの早期がんを対象に、幽門輪を残してダンピング症状を回避する幽門保存胃切除や、胃上部のがんでは幽門部の胃を残し、逆流防止の工夫を施した噴門側胃切除を、ともに傷の小さな腹腔鏡下に行っています。

さらに、当院での胃切除術後管理の特徴的な取り組みとして、患者さんのストレス軽減と早期回復を目指して、術後早期から飲水、経口補水により点滴を早期に終了するほか、栄養士による栄養指導を退院前と退院後初回の外来受診時の計2回行うなど、チーム医療により安全で質の高い医療を提供しています。

一方,根治切除不能胃がんや再発胃がんは、化学療法の適応となります。最近、オキサリプラチンが胃がんで使用可能となり、さらに分子標的治療薬としてHER2 陽性胃がんに対するトラスツズマブや血管新生阻害薬ラムシルマブも適応となり、治療の選択肢が広がっています。話題の免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ)も現在臨床試験が進められており、近いうちに胃がんでも使用可能になるのではないかと期待されています。

以上のように胃がんの治療は日々進歩しており、安佐市民病院では患者さん一人一人に合わせた最新・最善の胃がん治療をご提供しております。

(外科主任部長 檜原 淳)

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