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7)前立腺肥大症

前立腺は、膀胱の出口に尿道を取り囲むように存在する栗の実くらいの大きさの臓器で、精液の一部をつくるという働きをしています。前立腺は大きく内腺と外腺に分けられますが、内腺が加齢とともに大きくなって尿道を周囲から圧迫して尿が出にくくなったり、頻尿や尿失禁になったり、残尿が増えたりする病態を前立腺肥大症といいます。前立腺肥大症は前立腺癌とは異なり良性疾患のため患者さんの症状、前立腺の大きさ、残尿量、困窮度、ご希望などを考慮して治療法を決定しています。

膀胱尿道ファイバー検査

薬物療法

軽度~中等度の症状の方には、まずは薬物療法を行います。現在の薬物療法の中心はα1ブロッカーと呼ばれる薬剤です。前立腺が尿道を圧迫する機序として次の2つが考えられています。大きくなった前立腺そのものによる圧迫と、前立腺の筋肉が緊張することによる圧迫です。α1ブロッカーには大きくなった前立腺を小さくする作用はありませんが、前立腺の筋肉の緊張をほぐすことによって圧迫を弱めるという作用があり、現在最も有効な薬剤です。その他には抗男性ホルモン薬や抗コリン薬、植物製剤、漢方薬などがあります。

手術療法

症状が高度な方(重篤な排尿困難や切迫性尿失禁、頻尿)や残尿が非常に多い方、あるいは尿が全く出なくなった方(尿閉といいます)には、手術が適応となります。前立腺肥大症の手術は、前立腺全てを摘出するのではなく、大きくなった内腺を切除あるいは摘出します。通常は「経尿道的前立腺切除術」といって、お腹を切らずに尿道から内視鏡を入れて、その先についた電気メスで内腺を切除します。2018年度のわれわれの実績では手術から退院までの日数は5〜7日程度、輸血は0%でした。

経尿道前立腺切除術

 

低侵襲治療

高齢や全身状態が悪くて手術が出来ない場合、または手術を希望されない場合には、尿道ステント(金属のコイル)留置などの方法もあります。

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