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病理診断とは?

病理診断とは
 適切な治療のためには、正しい診断が必要です。病理診断は、病理医と呼ばれる病理診断専門の医師が、病変部分の組織や細胞を顕微鏡で観察することにより行われます。

病理診断には
  細胞診断、生検組織診断、手術で摘出された臓器・組織の診断、術中迅速診断があります。

病理組織検査件数


■細胞診断(細胞診)

 例えば、肺がんでは痰の中にがん細胞が混じることがあります。その場合、痰を顕微鏡で調べることにより、がん細胞を見つけることができます。これが、細胞診断です。その他、乳腺や子宮など体の表面から近い臓器では、針で病変を刺したり、臓器の表面をこすったりして、病変から細胞を採取することができるので、細胞診断がよく行われます。
 本院では、4名の学会認定資格を持つ細胞検査士が顕微鏡下に選別検査(スクリーニング)を行っています。

   体の一部から剥がれ落ちた細胞(尿や喀痰など)あるいはブラシや注射針を用いて、体の一部から採取した細胞(喀痰、子宮頚部の内膜、腹水・胸水、乳腺のしこりなど)を検体とし判定と診断をします。

■ 喀痰の細胞診

■ 尿の細胞診
 
(上写真)パパニコロウ染色 400倍(乳腺髄様癌)
大型の核小体を有する大型裸核癌の細胞

細胞検査件数


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■生検組織診断

 治療方針を決めるために、病変の一部を、なるべく患者様の負担にならないように小さくとって、検査することを「生検」といいます。胃や大腸の内視鏡検査などの際や、小さな手術によって行われます。その診断を生検組織診断とよびます。


■手術で摘出された臓器・組織の診断


 本格的な手術で摘出された臓器・組織も病理検査にまわされます。そして、どのような病変だったのか、手術で取り残しはないか、がんの場合は、悪性度や転移の有無などについて病理診断が行われます。その診断結果は、その後の治療方針の決定に重要な情報を提供することになります。


   手術で摘出された臓器標本を検体とし、顕微鏡で見るためにプレパラート標本を作製して診断します。

(右写真)
H-E染色 400倍(乳腺髄様癌)
癌組織の一部で腫瘍細胞間には多数のリンパ球の浸潤を伴う。
腫瘍細胞は核が大型円形で著明な核小体を持ち、単核あるいは、多核の巨細胞の形態を示す。
 
 

■手術中の迅速診断

  病変が体の深い部分にあるため手術前に生検できなかったので手術中に病変を診断したい、あるいは、手術で病変がとりきれたかどうかなど、手術中に確認したい場合があります。このように、手術中に病理診断が必要な場合、「術中迅速診断」を行います。術中迅速診断では、手術中に採取された組織から簡易的に病理標本を作製し、20〜30分程度で診断します。診断結果はすぐに執刀医に連絡され、手術方針が決定されます。

 

 以上のように、病理診断はさまざまな治療の場面で役割をもっています。病理診断結果は通常、患者様へは臨床医から説明されるので、病理医が患者様にお会いする機会はほとんど無いのが現状です。

 そのため、日本では”病理”という言葉自体あまり知られていません。しかし、悪性腫瘍など多くの病気の最終診断は病理診断によってなされており、非常に重要な検査といえます。正しい診断と治療には、臨床医と病理医の連係プレーが欠かせません。病院に病理医がいることは、より良質の医療の提供につながるのです。


■病理解剖

病理解剖件数

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スタッフ紹介

医師氏名
よみ
役 職
卒業年度
専門領域 資 格
江川 博彌
えがわ ひろみ
副院長
(兼)病理部
主任部長
昭和47年
呼吸器
肺がん
日本内科学会認定医・専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器学会地方会評議員
金子 真弓
かねこ まゆみ
部長
(兼)病理
部長
平成4年
外科病理一般
乳腺病理
日本病理学会認定病理専門医
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
広島大学医学部臨床准教授
日本病理学術評議員
医学博士
坂谷 暁夫
さかたに あきお
医師
平成14年
外科病理一般 日本病理学会認定病理専門医

検査技師氏名
よみ
役 職 専門領域 資 格
田中 信利
たなか ひぶとし
臨床検査部副技師長
(兼)病理部専門員
病理組織
細胞検査
日本臨床細胞学会認定 細胞検査士
国際細胞学会認定 国際細胞検査士
二級臨床病理技術士(病理学)
阪本 聖
さかもと ひじり
主任技師
病理組織
細胞検査
日本臨床細胞学会認定 細胞検査士
国際細胞学会認定 国際細胞検査士
若林 信浩
わかばやし のぶひろ
主任技師
病理組織
細胞検査
医療情報
日本臨床細胞学会認定 細胞検査士
日本医療情報学会認定 医療情報技師

広島県腫瘍登録事業

 このステッカーは、当院が広島県腫瘍登録事業に協力していること示すもので、2008年10月に、広島県医師会ならびに広島県から各協力医療機関に配布されました。
 広島県腫瘍登録事業とは、広島県全域を対象とするがん登録事業で、1973年に広島県医師会が開始した病理組織登録です。本登録事業は、2005年4月1日より広島県地域がん登録事業と一体化しており、2008年12月の時点で病理組織登録に参加している医療施設は本院を含め、84施設あり、受付件数は、91万件を上回る数となっています。
 病理組織登録は、病理医が生検材料・手術材料・解剖例から良性ならびに悪性腫瘍と診断した症例を、広島県医師会腫瘍登録室に登録することにより行われています。
 さらに、これらのデータは放射線影響研究所で集計・解析され、県内での腫瘍発生状況の把握や、県民のがん対策に役立てられています。

 

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